費用をかけずに契約書の管理を始めたいけれど、無料で使えるサービスはあるのか、無料でどこまでできるのかが分からず、手が止まっていませんか。
本記事では、契約書の管理を無料で始める方法を、期間の制限がない無料プランと、一定期間だけ試せる無料トライアルに分けて紹介します。無料の範囲で確かめたいことや、有料に切り替える目安もまとめました。
有料のサービスも視野に入れたい方は、契約書管理システムのおすすめ比較も参考にしてください。
| サービス | 月額料金目安 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| 要問い合わせデモあり | 生成AIが主要な項目を抜き出して管理台帳を自動作成契約終了日や更新期限をSlack・Teams・メールで通知 | |
| 要問い合わせ初期費用0円・15日間無料トライアル | LLMとOCRで契約情報を抽出しデータベース化契約終了・自動更新のアラートで更新漏れを防止 | |
| ¥30,000〜 / 月初期費用100,000円・ユーザー数無制限 | AIが管理項目を抽出して台帳を自動作成契約書の本文まで探せる全文検索に対応 |
契約書管理システムを無料で使う方法には、無料プランと無料トライアルの2つがあります。どちらを選ぶかで、使える期間や機能が大きく変わります。
| 比べる点 | 無料プラン | 無料トライアル |
|---|---|---|
| 使える期間 | 期間の制限がない | 決められた期間だけ |
| 使える機能 | 基本の機能に限られる場合がある | 有料プランの機能を試せる場合がある |
| 件数・利用者の数 | 月の件数や利用者の数に上限がある | サービスによって決められている |
| 向いている使い方 | 契約の件数が少ない会社が、そのまま使い続ける | 導入を検討している会社が、使い勝手を確かめる |
無料プランがあるのは、電子契約サービスが中心です。締結した契約書の保管や検索といった管理の機能を、件数の範囲内で無料で使えます。
一方、管理を主な目的とするシステムは、無料プランではなく、期間を決めた無料トライアルを用意している製品が中心です。
公式サイトで無料プランを確認できたサービスを紹介します。無料の範囲は、月の件数や利用者の数で決められています。
電子印鑑GMOサインは、GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社の電子契約サービスです。お試しフリープランなら、基本料金0円のまま、月5件までの署名依頼を出せます。
更新の時期を知らせる通知と、覚書などを元の契約に結び付ける機能は、無料のプランでも使えます。利用者は1名まで、署名依頼は契約印タイプのみという条件があり、紙の契約書の取り込みは上位の有料プランの機能です。
WAN-Signは、株式会社NXワンビシアーカイブズの電子契約サービスで、契約を管理する機能もそろっています。初期費用も月額も0円の従量課金で、立会人型(認印版)は月10件、当事者型(実印版)は月3件までなら料金がかかりません。
無料プランでも利用者の数に制限がなく、見られる範囲の制限や権限の設定、社内の承認の流れも最初から使えます。無料枠を超えると全件に料金がかかる点と、実印版の利用には電子証明書の発行費用がかかる点に注意しましょう。
クラウドサインは、弁護士ドットコム株式会社の電子契約サービスです。フリープランでは、1名の利用者が月2件まで書類を送れて、電子署名とタイムスタンプも付きます。
フリープランは、契約を結ぶための最低限の機能に絞ったプランです。
契約書の管理や権限の設定を強めた機能は、有料プランで使えます。締結の流れを試してから、有料プランへの切り替えを考えたい会社に向いています。
3つのサービスの無料プランの範囲を並べると、次のとおりです。
管理を主な目的とするシステムは、無料トライアルで有料の機能を試せる製品が中心です。導入を前提に、自社の契約書で使い勝手を確かめたい会社は、トライアルを活用しましょう。

LIRIS株式会社のクラウド型システムで、契約書づくりや社内承認から、締結後の管理までを受け持ちます。導入前に15日間の無料トライアルを使えば、契約書の情報をAIが読み取り、台帳に入れていく様子を確かめられます。
契約の終了や自動更新のアラート、紙の原本の保管場所の登録など、期限と原本の管理もまとめて確かめられます。

ConPassは、株式会社日本パープルの契約管理システムで、紙の契約書も電子の契約書も1つの台帳にまとめられます。無料トライアルでは、契約書の名前や相手方といった項目をAIがどこまで拾えるかを試せます。
利用者の数に上限がないため、試用の段階から複数の部署で使い勝手を確かめられます。過去の紙の契約書をPDFにする作業や、原本の預かりも頼めます。
Legaledgeは、契約書を条文の単位でためておき、条文から検索できるようにする管理システムです。トライアルの期間は1か月で、100名までの利用者がすべての機能を使えます。
法務部門だけで小さく始められるプランがあるため、まずは限られた人数で運用を試したい会社に向いています。
OPTiM Contractは、株式会社オプティムのAI契約書管理システムです。結んだ契約書の項目をAIが読み取って台帳にし、契約が終わる日が近づくと、担当者と責任者の両方に知らせます。
無料トライアルが用意されているため、文字情報のないPDFや手書きの箇所がどこまで読み取れるかを、自社の契約書で確かめられます。

取り込んだ契約書に、契約の種類や取引先といった目印をAIが付け、一覧から探せるようにする法務AIです。トライアルの申し込みにクレジットカードは要らず、期間が過ぎても勝手に料金が発生しない仕組みです。
紹介した5つのほかにも、無料トライアルを用意している契約書管理のサービスがあります。
無料プランと無料トライアルは、どちらか一方だけを使うのではなく、自社の状況に合わせて使い分けられます。
| 自社の状況 | おすすめの使い方 |
|---|---|
| 契約の件数が月に数件で、担当者が1人 | 電子契約サービスの無料プランで締結と保管を始める |
| 件数は少ないが、複数の部署で契約書を見たい | 利用者の数に制限のない無料プランを選ぶ |
| 紙の契約書が多く、入力の時間を確保できない | 契約書管理システムの無料トライアルで、AIの読み取りを試す |
| 導入を前提に、複数の製品を比べたい | 2〜3製品の無料トライアルを同じ契約書で試し、結果を比べる |
無料プランで締結を始めつつ、管理の手間が増えてきたら契約書管理システムのトライアルを試す、という順番で進めると、無理なく費用をかける判断ができます。
無料プランや無料トライアルは、使える範囲がサービスごとに決められています。申し込む前に、自社の使い方で足りるかを確かめておきましょう。
無料プランは、月に送れる件数や、登録できる利用者の数に上限があります。利用者が1名までのプランでは、複数の部署で同じ台帳を見る使い方はできません。
過去の紙の契約書をPDFにして登録する機能は、上位の有料プランに限られるサービスがあります。紙の契約書が多い会社は、無料プランだけでは管理を一本化できない場合があります。
契約書からAIが項目を読み取って台帳を作る機能も、有料プランで使えるサービスがあります。無料の範囲で台帳づくりの手間をどこまで減らせるかは、サービスごとに確かめましょう。
電子契約サービスの無料プランでは、締結した契約書を保管し、検索できるサービスもあります。件数が少ない会社であれば、無料プランで締結と保管をまかなえます。
無料プランは、あとから有料プランに切り替えることを見越して選ぶと、乗り換えの手間を減らせます。次の5つの点は、申し込む前に確かめておくと安心です。
無料の件数を超えたときに、利用が止まるのか、料金が発生するのかを確かめます。サービスによっては、無料枠を超えた月はすべての件数に料金がかかります。
担当者1人で使うのか、複数の部署で見るのかによって、必要な利用者の数が変わります。
自社から送る契約だけでなく、相手方から届いた契約書や、紙で交わした契約書もまとめて管理したい場合は、取り込みの機能が無料で使えるかを確かめます。
更新や終了の期限を知らせる機能があれば、無料の範囲でも、気づかないうちに契約が更新される事態を避けられます。
件数が増えて有料プランに切り替えるときに、月額の料金や送信ごとの費用がいくらかかるかを、あらかじめ確かめておきましょう。
無料トライアルは期間が限られているため、始める前に段取りを決めておくと、短い期間で判断できます。
試す契約書を10件ほど選んでおきます。紙をスキャンしたPDF、電子契約のPDF、自動更新のある契約など、種類の違う契約書を混ぜておくと、読み取りの精度や管理のしやすさを確かめやすくなります。
あわせて、トライアルに参加する人と、判断の期限を決めておきましょう。
選んだ契約書を登録し、台帳がどう作られるか、検索で目当ての契約書が見つかるかを確かめます。期限の通知も設定して、届き方を確認しておきます。
実際に使う予定の担当者や事業部の人にも触ってもらい、操作に迷う点がないかを聞きます。権限の設定や、承認の流れが自社の決まりに合うかも確かめます。
トライアルで分かったことをまとめ、導入するかどうかを判断します。続けない場合に備えて、登録したデータの扱いと、自動で課金されるかどうかも確かめておきましょう。
無料プランを使って契約書の管理を始める場合は、以下の順に進めておけば、あとで有料プランに移るときにも困りません。
まずは無料プランに申し込み、アカウントを作ります。利用者が1名までのプランでは、誰のアカウントで使うかを決め、ほかの人が契約書を確かめる方法も決めておきます。
締結した契約書を探しやすくするために、契約書の名前の付け方を決めます。締結日、相手方、契約の種類を決まった順で入れると、件数が増えても探しやすくなります。
無料プランで紙の契約書を取り込めない場合は、紙の契約書をどこで管理するかを決めます。Excelの台帳に、紙の契約書と電子契約の両方を登録しておくと、探す場所を1つにまとめられます。
更新の通知を使えるサービスでは、締結した契約ごとに通知を設定します。通知を使えない場合は、Excelの台帳や予定表で期限を管理しましょう。
無料プランは気軽に始められますが、運用を続けるうちに困ることもあります。主な注意点は次のとおりです。
利用者が1名までのプランでは、担当者が異動や退職をするときに、アカウントの引き継ぎが必要になります。アカウントの情報と、契約書の保管の決まりをメモに残しておきましょう。
決算期など、契約が集中する月に無料の件数を超えそうなときの扱いを決めておきます。上限を超えた分の料金がかかるのか、利用が止まるのかを、事前に確かめておくと慌てずに済みます。
無料プランから別のサービスに移る場合に、締結した契約書をPDFなどで取り出せるかを確かめておきます。取り出し方を知らないまま件数が増えると、移行の手間が大きくなります。
無料プランで始めた場合も、次のような状況になったら、有料プランや契約書管理システムへの切り替えを考えるタイミングです。
切り替えを考えるときは、契約書管理システムの比較で料金と機能を並べて見ると、候補を選びやすくなります。
契約書の件数が少なく、システムを使うほどではない会社は、Excelで契約書の管理台帳を作る方法もあります。契約の名前や相手方、期間、更新を断る連絡の期限などを一覧にすれば、費用をかけずに期限を把握できます。
電子契約サービスの無料プランで締結した契約と、紙で交わした契約を、同じExcelの台帳にまとめて登録しておく使い方も考えられます。
契約の件数が少なく、担当者1人で管理する会社であれば、電子契約サービスの無料プランで締結と保管をまかなえる場合があります。件数や利用者が増えてきたら、有料プランや契約書管理システムを検討しましょう。
サービスごとに違います。期間が過ぎても料金が発生しないと案内しているサービスもあるため、申し込む前に公式サイトで確かめておきましょう。
併用すること自体はできますが、締結した契約書の保管先が複数に分かれ、探す場所が増えます。併用する場合は、Excelの台帳などで、どの契約書をどのサービスで締結したかを一覧にしておきましょう。
トライアル中に登録した契約書や台帳を、有料の契約後に引き続き使えるかどうかは、製品ごとに扱いが分かれます。トライアルの前に確かめておくと、登録の作業を無駄にせずに済みます。
電子契約サービスは、契約の締結を中心にしたサービスで、締結した契約書の保管や検索の機能を備えています。契約書管理システムは、紙の契約書も含めた台帳づくりや期限の管理など、締結後の管理を中心に扱います。
契約書管理システムを無料で使う方法には、期間の制限がない無料プランと、有料の機能を一定期間試せる無料トライアルの2つがあります。無料プランは電子契約サービスが中心で、件数や利用者の数に上限があります。
契約の件数が少ないうちは無料プランで始め、件数や管理したい範囲が広がったら、無料トライアルで契約書管理システムを試してみましょう。
有料のサービスも候補に入れる場合は、契約書管理システムの比較から、自社の件数や使い方に合う製品を選んでみてください。