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バックオフィス効率化の方法とは?|6ステップと領域別の厳選SaaSサービス12選

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バックオフィス効率化の方法とは?|6ステップと領域別の厳選SaaSサービス12選

経理・人事・総務・法務といったバックオフィス業務に、慢性的な人手不足や属人化の課題を抱えていませんか。

DXの必要性が高まる今、フロントオフィスだけでなく管理部門の生産性向上が企業の競争力を左右するようになっています。

本記事では、バックオフィス効率化の具体的な進め方と、各領域で活用できるクラウドSaaSを詳しく解説します。

目次

バックオフィスとは何か、なぜ今効率化が急務なのか

バックオフィスとは、経理・人事・労務・総務・法務・情報システム(情シス)など、顧客と直接接触しない管理部門全体を指します。売上を直接生む部門ではないものの、企業運営の土台を支える役割を担っています。

近年、バックオフィスの効率化が急務とされる背景には3つの要因があります。

1つ目は、深刻化する人手不足です。少子高齢化による労働人口の減少を受け、限られた人員でより多くの業務をこなす必要が生まれています。管理部門は専門性が高く、担当者の退職や異動が業務停止リスクに直結します。

2つ目は、法改正への対応コストです。電子帳簿保存法への対応、インボイス制度の導入、労働基準法改正など、管理部門に関係する法改正が相次いでいます。紙・手作業ベースの業務フローでは、対応のたびに大きな工数が発生します。

3つ目は、DX推進の加速です。政府がDXを政策として打ち出す中、業務のデジタル化は経営課題として位置づけられています。バックオフィスのDXは、コスト削減だけでなく経営判断の高速化にもつながります。

バックオフィス効率化を進める6つのステップ

闇雲にツールを導入しても、業務の問題が解消されないケースは珍しくありません。効率化を確実に成果に結びつけるには、順序立てたアプローチが求められます。

ステップ1:現状業務の可視化

まず、各部門で「誰が・何を・どれだけの時間をかけて」行っているかを洗い出します。業務日誌やヒアリングシートを活用し、定型業務と非定型業務に分類するのが出発点です。

ステップ2:課題と改善優先度の整理

可視化した業務から、頻度が高い・時間がかかる・ミスが起きやすい、という3軸で課題を抽出します。改善効果が大きく、かつ実現しやすいものから着手するのが、効率化を早期に実感するコツです。

ステップ3:業務の標準化・マニュアル化

ツール導入前に、業務プロセスの標準化を進めることが大切です。属人化した手順をマニュアルに落とし込み、誰でも同じ品質で対応できる状態をつくります。

標準化を飛ばすと、非効率な業務フローをそのままデジタル化する「デジタル化の罠」に陥ります。

ステップ4:自動化・ツール化の範囲決定

標準化された業務の中から、ツールで自動化できるものを特定します。入力・集計・通知・承認フローなど、繰り返し発生する定型作業はツール化の好候補です。

ステップ5:ツールの選定と段階的な導入

一度にすべてを変えようとすると現場の混乱を招きます。優先度の高い業務から1〜2つのツールを試験導入し、効果を確認しながら横展開する段階的アプローチが、定着率を高めます。

ステップ6:効果測定と継続的な改善

導入後は、工数削減時間・エラー率・処理件数などのKPIを設定し、定期的に効果を測定します。数値で成果を見える化すると、次の投資判断や改善サイクルをスムーズに回せます。

領域別のバックオフィス効率化方法

管理部門といっても、各領域が抱える課題はそれぞれ異なります。経理・人事労務・総務・法務・情シスの5領域について、具体的な効率化の方向性を解説します。

経理・財務の効率化

経理業務の最大の非効率は、入力ミスのリスクを伴う手作業の多さです。請求書の手入力、経費精算の紙運用、月次決算の手作業集計など、人の手に左右されるプロセスが工数を押し上げています。

AI-OCR機能を備えた請求書受領システムを導入すれば、紙やPDFの請求書をデータ化する手間を大幅に減らせます。クラウド会計ソフトとの連携で、仕訳の自動化も実現できます。

電子帳簿保存法に対応した環境を整えると、証憑書類の検索・保管業務も効率化できます。

人事・労務の効率化

人事労務は、勤怠管理・給与計算・社会保険手続き・入退社手続きなど、法令に則った正確な処理が求められる業務の集合体です。法改正のたびに対応作業が発生し、担当者の負担が増え続けています。

クラウド型労務管理システムを活用すると、入退社に伴う各種書類のペーパーレス化や、行政手続きの電子申請ができるようになります。勤怠管理システムとの連携で、勤怠データを給与計算に自動連携させられます。

人事評価システムの導入は、評価プロセスの透明化と工数削減につながります。

総務の効率化

総務は、備品管理・施設管理・文書管理・電話対応・会議室予約など、多岐にわたる業務を担う部門です。業務の幅広さゆえに、効率化の優先度が後回しになりがちなのが課題です。

購買管理システムで備品・消耗品の発注業務を一元化すると、承認フローの自動化や重複発注の防止につながります。電話代行やAI電話サービスの活用は、電話対応の工数を減らし、担当者が本来業務に集中できる環境をつくります。

法務の効率化

法務部門の主要業務である契約書の作成・レビュー・保管は、専門知識を要するうえに時間がかかります。契約書の紛失リスクや、更新期限の管理漏れが企業リスクに直結するため、管理精度の向上も求められます。

契約書管理システム(CLM)を導入すると、契約書の一元管理・検索・更新アラートを自動化できます。電子契約サービスの活用は、締結時間の短縮と郵送コストの削減に直結します。

法的リスクを早期に検知する体制を整えることが、企業法務の効率化のポイントです。

情報システム(情シス)の効率化

情シスの業務負荷は、社内で使用するSaaSの増加とともに増大しています。アカウント管理・ライセンス管理・セキュリティ対応・ヘルプデスク対応が少人数の部門に集中するケースは珍しくありません。

SaaS管理ツールを導入すれば、社内で利用する複数のSaaSのライセンス・アカウントを一元管理できます。シャドーITの可視化やコスト最適化にもつながります。

社内ナレッジ共有ツールの活用は、同じ質問への繰り返し対応を減らし、ヘルプデスク業務の効率化につながります。

バックオフィス効率化を支える領域別おすすめSaaS

バックオフィス各領域の課題解決に活用できる主要なSaaSを紹介します。

invox受取請求書|AI-OCRで請求書の手入力をなくす経理担当者向け受領システム

経理担当者の「請求書入力」の手間を大きく減らしたい企業に向いているサービスです。AI-OCRによる自動読み取りで、郵送・メール・PDFなど形式を問わず請求書データを取り込めます。

インボイス制度への対応も標準で備えており、適格請求書発行事業者の登録番号の照合も自動化されています。電子帳簿保存法に準拠した保管機能も搭載しており、証憑管理の法令対応を一度に進められます。

invox受取請求書のおすすめポイント

  • AI-OCRの読み取り精度が高く、データ化後の確認・修正工数を大きく減らせる
  • インボイス制度と電子帳簿保存法の両方に対応し、法令対応がまとめて完結する
  • 50種類以上の会計システム・ERPと連携でき、既存の経理環境に合わせて導入できる
サービス名 invox受取請求書
初期費用 0円
月額料金 980円~+データ料金

freee会計|個人事業主から中堅企業まで対応するクラウド会計ソフト

経理の専任担当者がいない中小企業や、初めてクラウド会計ソフトを導入する企業に向いているサービスです。銀行口座・クレジットカードの明細を自動取り込みする機能を備えており、日々の入力作業を大きく減らせます。

freee人事労務・freee請求書・freee支出管理などのシリーズと連携することで、バックオフィス業務を一気通貫で管理できます。別サービスのfreee申告を組み合わせれば、法人税申告書の作成にも対応できます。

freee会計のおすすめポイント

  • 銀行・カード明細の自動取り込みで、日々の入力作業を大きく減らせる
  • freeeシリーズの他サービスと連携し、バックオフィス全体を一元管理できる
  • 経理知識が少ないユーザーでも使いやすい画面と、サポート体制が整っている
サービス名 freee会計
初期費用 0円
月額料金 2,980円~

invox経費精算|紙の領収書をなくしスマホ撮影で経費申請を完結させるシステム

出張・交際費などの経費精算を紙運用からデジタルへ移行したい企業に向いているサービスです。スマートフォンで領収書を撮影すれば、AI-OCRでデータ化され、上長への承認もワンクリックで完結します。

電子帳簿保存法のスキャナ保存制度と電子取引情報の保存に対応し、JIIMA認証も取得しているため、紙の領収書を廃棄する運用を実現できます。invoxシリーズの他サービスと組み合わせれば、経理業務全体を一本化できます。

invox経費精算のおすすめポイント

  • スマートフォン撮影で領収書を電子化し、紙の保管・郵送の手間をなくせる
  • 電子帳簿保存法のスキャナ保存要件に対応し、領収書の原本廃棄が可能になる
  • invoxシリーズとの連携で、請求書受領から経費精算まで経理業務を一本化できる
サービス名 invox経費精算
初期費用 0円
月額料金 1,980円~+300円/ユーザー

freee人事労務|入退社手続きから給与計算まで労務業務をデジタル化するシステム

入退社手続きや社会保険・雇用保険の行政手続きに追われている人事労務担当者に向いているサービスです。従業員情報の一元管理と、雇用契約書など各種書類の自動作成・電子申請機能を備えています。

従業員はLINEから入社手続きを進められるため、書類不備の発生も減らせます。別サービスのfreeeマイナンバー管理と組み合わせれば、マイナンバーの収集・管理・利用まで一貫して対応できます。

freee人事労務のおすすめポイント

  • 入退社に必要な書類を自動生成し、行政への電子申請まで対応できる
  • 勤怠管理から給与計算までを一気通貫で連携し、担当者の手作業を減らせる
  • freeeマイナンバー管理と組み合わせれば、マイナンバー関連の法令対応もまとめて実現できる
サービス名 freee人事労務
初期費用 0円
月額料金 400円/人~ ※年契約

スマレジ・タイムカード|打刻から給与計算連携まで対応するクラウド勤怠管理システム

アルバイト・パート・シフト制の従業員が多い業種で、勤怠管理を効率化したい企業に向いているサービスです。スマートフォン・タブレット・PCの各デバイスから打刻でき、顔写真認証やGPS位置情報の記録機能も備えています。

シフト管理機能を内蔵しており、マネーフォワード クラウド給与・freee人事労務・弥生給与など主要な給与計算ソフトとの連携にも対応しています。10名まで無料のプランが用意されているため、デジタル化の第一歩として試したい小規模事業者にも適しています。

スマレジ・タイムカードのおすすめポイント

  • スマートフォン・タブレット・PCに対応し、現場に合わせて打刻方法を選べる
  • シフト管理機能を内蔵しており、勤怠管理とシフト作成を一つで完結できる
  • 10名まで無料のプランがあり、小規模事業者や導入検討中の企業も試しやすい
サービス名 スマレジ・タイムカード
初期費用 0円
月額料金 0円(10名まで)~

LearnO(ラーノ)|動画コンテンツで社員研修をオンライン化するeラーニングシステム

集合研修の開催コスト・日程調整の手間を減らしたい企業や、全国・複数拠点に従業員が分散している企業に向いているサービスです。スライド・動画・参考資料・テスト・レポート・アンケートなど複数形式の教材を講座に登録でき、受講状況の進捗も一元的に管理できます。

PowerPointやGoogleスライドで作成した既存資料をそのままアップロードして教材化できるため、研修担当者の準備コストも抑えられます。未受講者へのリマインドメール配信機能も備えており、受講率の向上にもつながります。

LearnO ラーノのおすすめポイント

  • スライド・動画・テスト・レポートなど複数形式の教材を自社で作成・管理できる
  • 「ユーザー受講分析」で進捗を一元確認し、未受講者にはメールでリマインドできる
  • 集合研修の日程調整や会場費用が不要になり、研修の運営コストを減らせる
サービス名 LearnO ラーノ
初期費用 0円
月額料金 4,900円~

リーナー購買|購買プロセスを可視化してコストと発注業務を最適化する購買管理システム

購買・調達業務の標準化と、支出の可視化・コスト最適化を実現したい総務・購買担当者に向いているサービスです。見積依頼・発注・請求・支払いまでの購買プロセスを一元管理でき、承認フローのデジタル化にも対応しています。

発注履歴や支出データを可視化する機能を備えており、コスト削減の機会特定や、取引先ごとの支出分析にも活用できます。購買部門だけでなく、現場部門を巻き込んだ発注・承認フローの標準化を進めたい企業に向いています。

リーナー購買のおすすめポイント

  • 見積から発注・請求・支払いまでの購買プロセスを一つのシステムで一元管理できる
  • 支出データの可視化機能で、コスト削減の余地を特定しやすくなる
  • 承認フローをデジタル化し、発注業務の処理スピードと取引履歴の追跡性が高まる
サービス名 リーナー購買
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ

i-STAFF|経理・秘書・人事の定型業務をアウトソーシングできるオンラインアシスタント

社内の管理部門人員が少なく、定型業務の処理が追いついていない中小企業に向いているサービスです。秘書業務・経理・人事・Web運用・営業アシスタントなど、管理部門の定型業務を月間の稼働時間単位でアウトソーシングできます。

正社員を採用するよりもコストを抑えつつ、専門スタッフによる安定した業務処理を任せられます。秘密保持契約(NDA)の締結に対応し、個人情報を扱う業務は社内勤務スタッフが対応するなど、セキュリティ面の配慮も整っています。

i-STAFFのおすすめポイント

  • 秘書・経理・人事など管理部門の複数領域をまとめて任せられる
  • 月間稼働時間単位でプランを選べるため、業務量の変動に合わせて柔軟に活用できる
  • NDA締結と社内スタッフ対応体制により、機密性の高い業務でも安心して利用できる
サービス名 i-STAFF
初期費用 要問い合わせ
月額料金 81,000円~

Hubble|契約書の作成・レビュー・保管を一元管理するリーガルテックCLM

社内外の契約書管理に課題を抱えている法務担当者や、契約書の処理に時間がかかっている管理部門に向いているサービスです。いつものWordで編集・保存するだけで、前バージョンからの変更点が自動で可視化され、バージョン管理の手間もなくせます。

コメント機能で契約書に紐づけたやり取りを一元管理でき、社内外の関係者とのレビューサイクルを効率化できます。契約終了日や更新・解約通知期限が近づいた契約書はメールで通知されるため、失念リスクを減らせます。小規模向けの「Hubble mini」プランもあり、法務リソースが限られた企業でも導入しやすい設計です。

Hubbleのおすすめポイント

  • Wordで編集するだけで自動バージョン管理され、契約書のやり取りを一本化できる
  • 契約終了日や更新・解約通知期限のメール通知で、失念・更新漏れを組織的に防げる
  • 「Hubble mini」プランがあり、法務リソースが少ない企業でも導入しやすい
サービス名 Hubble
初期費用 0円
月額料金 要問い合わせ

freeeサイン|契約書の電子締結をオンラインで完結できる電子契約サービス

紙の契約書による郵送コスト・締結リードタイムに課題を感じている法務・総務担当者に向いているサービスです。文書の作成から送付・署名・締結・保管までをオンライン上で完結できるため、締結にかかる時間と郵送コストを抑えられます。

弁護士監修のもと設計されており、約100種類の契約書テンプレートが無料で利用できるため、定型契約の電子化を始めやすい設計です。各プランに電子サインの無料利用枠が含まれているため、導入コストを抑えて運用を始められます。

freeeサインのおすすめポイント

  • 文書の作成から送付・締結・保管までオンラインで完結し、郵送コストを減らせる
  • 弁護士監修のもと設計され、人材・IT・運送物流など業種別のテンプレートが使える
  • 各プランに電子サインの無料利用枠が含まれ、スモールスタートしやすい
サービス名 freeeサイン
初期費用 要問い合わせ
月額料金 5,980円~ ※年払い

NotePM|社内wikiとファイル共有を一元化してナレッジの属人化を解消するツール

ナレッジが個人のPCや頭の中に散在しており、業務の属人化が進んでいる企業に向いているサービスです。社内マニュアル・業務手順書・議事録・FAQ・日報などを一元管理できるwiki機能を備えています。

Word・Excel・PowerPoint・PDFなどの添付ファイルの中身まで検索でき、表記ゆれや同義語にも対応した「関連度検索」も搭載されています。動画ファイルのページ内埋め込みにも対応しており、研修資料や操作マニュアルの整備にも活用できます。ページが更新されるたびに履歴が自動保存され、誰がいつどの部分を変更したかを追跡できるため、情報の鮮度管理もしやすい設計です。

NotePMのおすすめポイント

  • 社内の業務マニュアルやナレッジを一箇所に集約し、担当者不在時でも情報を参照できる
  • 添付ファイルの中身まで検索できる全文検索と関連度検索で、目的の情報を見つけやすい
  • ページ更新時に履歴が自動保存され、誰がいつどこを変更したかを追跡できる
サービス名 NotePM
初期費用 0円
月額料金 4,800円~

SysCloud|社内のアプリデータを自動バックアップするクラウドバックアップサービス

Microsoft 365やGoogle Workspaceで扱う業務データの誤削除・ランサムウェア被害への備えを強化したい情シス担当者に向いているサービスです。24時間ごとの自動バックアップで主要SaaSのデータを安全に保管でき、ポイントインタイムリストアにも対応しています。

ダッシュボードでバックアップ状況をリアルタイムに可視化でき、メタデータを利用したスマートナビゲーションで目的のファイルも素早く見つけられます。クロスユーザーリストア機能も備えており、退職者データの引き継ぎや特定ユーザーのデータ復元も管理者側でまとめて対応できます。

SysCloudのおすすめポイント

  • 24時間ごとの自動バックアップで、主要SaaSのデータを安全に保管できる
  • ダッシュボードでバックアップ状況をリアルタイムに可視化し、管理負荷を抑えられる
  • クロスユーザーリストアで、退職者データの引き継ぎや誤削除からの復元に対応できる
サービス名 SysCloud
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ

バックオフィス効率化を成功させるポイントと陥りがちな失敗例

成功のポイント

ツール導入の失敗事例の多くは、現場への説明不足と導入後のフォロー不足に起因します。導入する業務の担当者を検討段階から巻き込み、現場の声を反映した形でプロセスを設計することが、定着の鍵になります。

業務プロセスの整理は、ツール選定よりも前に進めることが大切です。現状の業務フローをそのままデジタル化しても、非効率の構造が変わらないまま複雑化するだけです。

「何のためにデジタル化するか」を明確にしてからツールを選ぶ順序を守ると、投資対効果も高まります。

陥りがちな失敗例

ツールを導入したにもかかわらず、並行して旧来の紙・Excel運用を続けるケースがあります。移行期に二重管理が発生し、かえって工数が増えてしまうパターンです。

切り替えのタイミングと旧運用の廃止を、導入前に明確に決めておくことが大切です。

また、短期間に複数のツールを一気に入れようとすると、現場が消化しきれず定着率が下がります。優先度を決め、一つひとつ確実に使いこなせる状態をつくってから次のツールに移るペースを守ると、長期的な効率化につながります。

よくある質問

Q. バックオフィス効率化はどこから着手すれば良いですか?

業務量が多く、かつエラーが発生しやすい領域から着手するのが効果的です。多くの企業では、経理の請求書処理・経費精算、または人事の勤怠管理が着手候補になります。

まず現状の業務量と課題を洗い出し、改善効果と導入難易度のバランスで優先順位をつけるのがおすすめです。

Q. 中小企業でもSaaSを活用したバックオフィス効率化は現実的ですか?

中小企業ほど、限られた人員で幅広い業務をこなす必要があるため、SaaS活用の恩恵を受けやすい傾向にあります。月額利用料金が数千円程度から導入できるクラウドサービスも多く、初期投資を抑えながら業務の標準化・自動化を進められます。

無料トライアルを提供しているサービスも多いため、まず試してみることをおすすめします。

Q. ツール導入後に定着しない場合はどう対処すれば良いですか?

定着しない主な原因は、操作方法の理解不足と、旧運用との並行による混乱です。導入直後の丁寧な研修と、旧運用を廃止するタイミングを明確に設定することが大切です。

現場からの操作上の疑問に素早く対応できるサポート窓口を設けることも、定着率の向上につながります。

まとめ

バックオフィス効率化は、業務の可視化・標準化・ツール化の順で進めることで、確実な成果につながります。一度にすべてを変えようとせず、課題の大きい領域から段階的にアプローチすることが、現場定着と投資対効果の両立につながります。

本記事で紹介したSaaSには、無料トライアルや資料請求から確認できるものが多くあります。気になるサービスを2〜3社ピックアップし、デモや試用を通じて自社環境との相性を確かめてみてください。

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BackOfficeDB編集部
この記事の執筆者
BackOfficeDB編集部
こんにちは。BackOfficeDB編集部です。 私たちは、管理部門に関する情報発信を専門にしています。 業務効率化や、各職種のキャリアプラン、スキルアップなど、管理部門の様々なお悩みにお答えします。