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職務経歴書では、業務経験や保有スキル・強みなどをうまく整理して、書き方を工夫することが大切です。
この記事では、財務系の転職をうまく進めるための職務経歴書の書き方や注意点を紹介していきます。
まずは、財務の職務経歴書で特にアピールすべきポイントを確認していきましょう。
財務系の業務経験がある場合には、具体的な内容を書いていきましょう。未経験から受ける場合には、他部署での業務経験を紹介しつつ、財務の仕事で役立つ能力をアピールしてください。
例えば「営業職ではあるものの、部内の予算進捗管理をおこなった経験がある」のように、企業の資金にかかわる業務経験はアピールポイントになります。
他にも、交渉・調整などコミュニケーション能力を要する仕事や、チームのマネジメントなどをおこなった経験なども財務系の業務に役立ちます。
財務系の仕事はおもに金融や税務、会計などの専門知識が必要です。
以下の資格を保有している人は、高い知識レベルがあることの証明になるため、積極的にアピールしてください。
また、エクセルを高度に使いこなすスキルも財務部では役立つでしょう。
自分のキャリアビジョンが確立されていて、その過程で財務系職種を希望していることが相手に伝われば、選考においてはプラスに働きます。
例えば、「将来的にはCFOに付きたい」「企業の経営層としてトップマネジメントを担いたいので、その過程として企業の資金調達に携わりたい」といったような内容は、キャリアビジョンと志望動機が首尾一貫している良い例です。
次に、職務経歴書の項目別のポイントについて紹介します。
まずは、経験者の記載例をご覧ください。
【財務経験者の記入例】=========
20xx年xx月~現在 株式会社AA
事業内容:化粧品の製造・販売
資本金:x億x千万円(20xx年度)従業員数:x,xxx人
上場:東証一部プライム
20xx年xx月~現在 本社/財務部
【資金調達業務】(約x年)
・資金調達計画の作成:〇%の資金調達コストの低減を実現
・シンジケートローンの組成:XXとの交渉により△円を調達
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複数部署の経験がある場合には部署ごと、担当業務も複数あれば業務のまとまりごとに見やすくまとめましょう。経験年数や経験業務の豊富さもアピールポイントになります。業務ごとに自分が達成した成果を書くと評価アップにつながるでしょう。
未経験の場合は、会社情報までは上記と変わらないので、部署以下の部分だけ記入例をご覧ください。
【財務未経験者の記入例】========
20xx年xx月~現在 本社/商品企画部
【新商品開発チーム】(約x年)
・新商品の売上予測をエクセルにて策定
・xxという新たな主力商品のローンチプロジェクトをマネジメント
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未経験の場合でも、エクセルを活用したデータ分析の経験や金額を用いた予算や予測策定など、財務に役立ちそうな経験があれば積極的にアピールしましょう。また、組織やプロジェクトのマネジメント経験についても記載しておくと、評価上プラスに働きます。
経験者の場合は、実際に財務部として担った役割をもとに強みをまとめるのが有効です。強みを生かして実現した具体的な実績やエピソードがあると説得力が増します。
【財務経験者の記入例】=========
■金融機関との交渉能力
金融機関との関係維持と効率的な資金調達を実行するための交渉を得意としています。現職では企業内の業績資料や成長見通しなどを基に毎年の融資交渉を担っています。昨年にはxxのプロジェクトのへの資金手当てのために、xx億円の融資実行を主導しました。
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未経験の場合、スキル・強みをどのような業務に活かしてきたか、相手に的確に伝わるように詳しく書くのがおすすめです。
【財務未経験者の記入例】========
■営業系部署における収支分析
部内全体の営業活動に対してかかっているコストと売上を分析し、営業活動の効率化に役立てていました。x年度にはコストを増やすことなく売り上げをx%増やすことに貢献しています。
■コミュ二ケーション能力を活かした各部署との調整
製品の原材料の調達を担う部署では、資金面については財務部・経理部と、必要とする原材料については商品開発部と調整しながら、最適な調達戦略を策定、実行してきました。その結果xxxという新商品のスムーズな市場投入を実現しました。
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数値をまとめたり分析したりする能力や、コミュニケーション能力、マネジメント能力につながる強み・スキルを積極的に書きましょう。
保有資格についても、財務部で役立つ資格にフォーカスしてください。具体的には次のような領域の資格です。
資格は取得時期、資格名、グレード(級や点数)を箇条書きで記載します。
【記入例】==========
X年x月:簿記2級
X年x月:証券アナリスト
X年x月:TOEIC 680点
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企業にもよりますが、TOIECについては600点以上からの記載がおすすめで、700点を超えていれば選考において有利に働くことが増えていきます。
自己PRでは、これまでの業務経験と財務部で「戦力になる」ということ、そして転職の意欲の高さをうまく盛り込むことが大切です。また、他部署にいたからこそ「その知見を活かして貢献する」というスタンスも評価アップにつながります。
【記入例】==========
私は営業部として、財務部・経理部とも連携しながら、予算内でのチームの営業成績達成を目指し、チーム内の個々人の目標策定や進捗管理などを担ってきました。その中で全社的な財務の戦略策定や資金調達に関わり、ゆくゆくはCFOなど企業の財務戦略を主導する立場につきたいと考えるようになりました。また、営業部での経験が、財務部における財務戦略の策定や、チームマネジメントの面でお役立てできると自信があります。
現場の事情を理解しているからこそ、全社的な意向と現場の事情をくんで適切な財務戦略の策定・実行ができるとも考えております。貴社にお役立てるように日々の業務を責任もって担当いたします。
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職務経歴書の書き方に関する注意点を、以下で詳しく解説します。
5W1Hは、文章をわかりやすく伝える上で必要な要素です。
一通り職務経歴書を書き終えたら、誰が読んでも伝わる内容になっているか、5W1Hの要素に不足がないかという視点で確認しましょう。
自己PRはもちろんですが、業務経験や資格、強み・スキル各項目においてもアピールポイントが漏れなく記載されているか確認しましょう。ただし、闇雲に自分が得意なことをまとめても評価アップにつながりません。
大事なのは、繰り返し文章を読まなくても「自身の経験や強みをどのように財務の仕事にいかせるか」が明確になっていることです。提出する前に何度も読み返して文章を調整しておきましょう。
誤字脱字をなくすのはもちろんですが、次のようなポイントの誤植にも注意してください。
職務経歴書に誤りがあると、評価や信頼を大きく落としてしまいかねないので、提出前に念入りにチェックしましょう。
財務の職務経歴書では「データや数値を扱う能力」「コミュニケーション能力の高さ」「保有している資格」などが伝わるように工夫してまとめましょう。
転職エージェントや転職サイトが掲載している職務経歴書テンプレートを土台として、書き始めるのもおすすめです。