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経理に携わっていると、「業務範囲が狭い」「キャリアアップしづらい」「正当に評価されない」といったことなどに不満を持つ人も少なくありません。
そのような人は、業務内容や評価制度など働く環境を変えるために転職するのも一つの選択肢です。
最近は、サポート範囲が広い転職支援サービスが増えています。特に、経理など職種や業界で特化したサービスには下記のような利用メリットがあります。
この記事では、経理に強い14の転職・求人サイトと転職エージェントをおすすめ順にご紹介。
また後半では、経理の転職を成功させるためのポイントや、未経験から経理転職における対策について解説します。
経理職で転職を検討している方は、参考にしてください。
経理に強い転職支援サービスは多数あり、それぞれが異なる強みを持っています。転職活動を優位に進めていくためには、自分に適したサービスを利用することが大切です。
ここでは、自分にあった転職・求人サイトまたは転職エージェントを選ぶときの5つの比較すべきポイントを紹介します。
求人数が多ければ、より多くの候補からチャレンジする求人を選ぶことができます。ただし、多ければよいということではありません。
経理ポジションなど、希望の条件に合った求人が十分にあるかどうかが大切です。営業職やアルバイト求人など自分のキャリアと無関係の求人が多いと、求人を探すのが難しい場合があります。
また詳細は後述しますが、支援実績があるかどうかまで確認しましょう。
非公開求人の数も重要です。高収入で高いスキルを要求するハイクラス求人や希少ポジション求人は、非公開求人として経理特化のエージェントが扱っているケースも少なくありません。
そのため、非公開求人を多く扱っている経理特化のエージェントを利用すると、より希少で魅力的な求人に出会える可能性が高くなります。
これまでの成約実績、取引実績のある企業や転職成功事例など、WEBサイト上に転職支援の実績を紹介している転職支援サービスもあります。
WEB上に掲載されていない場合は、担当アドバイザーに確認してみると良いでしょう。
経理に特化している転職支援サービスと、経理のほかにもさまざまな業種・職種を扱っている転職支援サービスがあります。
経理や関連職種への転職に目標を一本化している場合は、特化型の方がおすすめです。面接や職務経歴書においてアピールすべきスキルや経歴のポイントなど、経理転職を有利に働かせるためのアドバイスが受けられます。
一方で、経理以外の職種もみたうえで判断したい、未経験で経理に関する専門スキルに自信がない、という場合には経理以外の職種も豊富に扱う総合型の方がよいでしょう。
転職・求人サイトの場合は、WEBサイト上に応募するのに必要な情報は掲載されていますが、求人提案や書類添削・面接対策など応募以外の転職活動のサポートはありません。
一方で、転職エージェントを利用すれば、職務経歴書の書き方や面接の進め方、選考のスケジュール調整などありとあらゆる転職活動を支援してくれます。
模擬面接や書類の添削、転職に関するセミナー実施、取引企業との丁寧な交渉など、エージェントによってもサポート内容に差があります。効率的に転職活動を進めたい場合は、自分が必要なサポートに強みを持つ転職エージェントを選びましょう。
WEBサイトに掲載されている実際に利用した人の口コミや、転職成功者のインタビューも参考にしましょう。特に、スキルや経験が自分と似ている転職者の情報は重要です。
サイト内にない場合は、Yahoo!知恵袋やTwitterなどをチェックするのもおすすめです。利用者の生の声が掲載されている場合も少なくありません。
転職エージェントを利用する場合は、担当アドバイザーに直接確認すると、より詳細な転職実績を教えてもらえる可能性があります。自分の理想の転職像を伝えるきっかけにもなるでしょう。
すでに経理として働いた経験があり、次の転職も経理や関連職種を第一志望としている人は、経理特化型の転職サイトがおすすめです。経理のスキルを活かせる、魅力的な求人が見つけられるでしょう。
BEET-AGENT(ビートエージェント)は、経理・財務など管理部門に特化した転職エージェントです。管理部門専門のアドバイザーがつくため、転職活動がスムーズに進むと評判です。
東証プライム上場企業など大手企業から、経理立ち上げやIPO準備に携われるベンチャー企業の求人など、幅広い求人を取り揃えています。経営が安定している、または事業に将来性がある企業に厳選されているので安心して応募できます。
アドバイザーは企業側にも通じており、求人提案も面接対策も手厚くサポートしてくれます。とりあえず登録しておくと安心な転職エージェントのひとつです。
求人紹介・転職支援のまえに担当アドバイザーがつき、ヒアリング面談が実施されるため、求人のマッチ度に定評があります。また、ヒアリング結果や経歴をもとに、書類添削や面接対策を丁寧に行うため、実現可能性が低い転職も成功させているようです。
公式サイト:https://beet-agent.com/
経理転職.comはJACリクルートメントが母体となっているため、外資系やグローバル企業の経理求人を豊富に取り扱っています。グローバル人材になるため、キャリアアップを図りたい人におすすめです。
総求人の約70%が非公開求人で、これらの求人は経理の転職に精通したプロのコンサルタントによって、転職希望者のスキルや意向に合わせて紹介してもらえます。公募されている求人サイトを見ているだけでは出会えない、魅力的な求人にアプローチすることができます。
同サービスでは、すぐに転職したい人には即座に扱っている求人から積極的にマッチングを実施しています。一方で、自分で判断して魅力的な求人をじっくり探したい人には、定期連絡で都度転職の意思を確認してくれます。自分のペースで転職活動ができるのが魅力です。
公式サイト:http://www.finance-jac.com/
経理転職ナビは、経理や財務の転職もしくはこれらのスキルを活かした転職に特化した転職サイトです。会計士やCFOなど、経理の知見を活かしたより専門性の高い求人も豊富に取り扱っています。
無料転職サービスを活用すれば、非公開求人のなかからマッチした求人を紹介してもらえます。経理転職ナビは非公開求人が全体の70~90%程度を占めており、無料転職サービスを利用することでより魅力的な求人と出会える可能性が大きく広がります。
経理転職ナビは転職決定数に高い評価を獲得。リクナビNEXTが調査する『GOOD AGENT RANKING ~2021年度上半期~』(2021年4月~2021年9月の評価)にて、『転職決定人数部門 第1位』を受賞した実績があります。
実際に多くの転職を成約させたことを示すものなので、同サイトを利用すれば転職活動がスムーズに進められると期待できます。
公式サイト:https://keiri-navi.workport.co.jp/
アカナビは経理や会計・税理士事務所に特化した転職サイトで、正社員以外の雇用形態の求人も豊富なのが特徴です。
アルバイトや派遣、非常勤など、理想とする働き方に合った求人をさがすことができます。時給10,000円に迫るような、好待遇で経験やスキルが活かせるアルバイト求人などもあります。
エージェントサービスはおこなっておりませんが、その分、記事などの形式で転職に関する情報を積極的に発信しています。特に、多くのサラリーマンにとってなじみが薄い会計事務所や税理士事務所のスタッフとして働くうえでの魅力やポイントなどの情報を豊富に掲載しています。
特化型でありながら経理などの未経験者に適した求人が見つかる点を評価する口コミが多くみられます。また、求人紹介ページから職場の雰囲気をつかみやすいというのも高評価です。
公式サイト:https://kaikeizeimu.jp/
ジャスネットキャリアは求人数が公開求人で3,235件ですが、非公開求人が全体の99%を占めており、経理に特化していながら膨大な数の求人を扱っています。
また、検索機能が充実しており、絞り込みの条件は150種以上にものぼります。自分が重視する条件にあった求人を見つけやすい転職サイトです。
エージェントサービスを利用すれば、膨大な非公開求人の中から最適な求人を案内してもらえます。応募書類の書き方や面接の準備など様々なサポートも受けられ、転職活動をスムーズに進めることが可能です。
キャリアアップやスキルアップ、会計士・税理士の転職などさまざまなテーマのセミナーやイベントを定期的に開催。転職に関する悩みの解決や転職準備に関する情報収集などに役立てられます。
豊富な求人を扱っているので、転職希望者それぞれの状況やスキルに応じて、的確な求人紹介ができる点について高い評価が寄せられています。
公式サイト:https://career.jusnet.co.jp/
ヒュープロは管理部門や士業の転職に強みを持つ転職サイトです。経理の転職に強いのはもちろんですが、財務・人事・社会保険労務士など、企業の管理部門のスペシャリストの求人を豊富に扱っています。
このサイトは非公開求人がないので、登録すれば取り扱っているすべての求人から、自分にあったものを選ぶことができます。
なお、経理転職については東京・神奈川・埼玉が中心のため、特に首都圏での転職を考えている人におすすめです。一方で転職相談会やセミナーは大阪でも頻繁におこなっているため、関西から関東への転職の準備もスムーズに進めることができます。
様々なテーマで定期的に求人特集をまとめて発信しているのが特徴、残業が少ない求人、テレワークに対応している求人など、自分のニーズに合った求人をすぐに探すことができます。
公式サイト:https://hupro-job.com/
経理エージェントは小規模でありながら、これまで1,000件以上の転職成約実績をもつエージェントです。経理転職のエージェントサービスを10年以上おこなっています。
扱っている求人のほとんどが経理の実務担当者に関する求人となっているのも特徴です。検索フォームから求人を検索することができますが、同サービスは転職エージェントによる求人紹介が主体となっているため、公開されている求人はごく一部です。
経理転職に精通するコンサルタントが、転職希望者のスキルと、求人を出している企業のニーズおよび規模、業務の専門性の高さなどを踏まえてマッチングをおこないます。書類作成や面接における回答内容の整理などのサポートのほか、推薦状を作成して企業へ候補者の選考通過を手助けしてくれるのも魅力的です。
転職希望者のニーズについて優先順位を整理したうえで、適切な求人を紹介してもらえたことが好感を持たれています。また、企業の特徴や雰囲気に関して豊富な情報提供が受けられる点も高評価です。
公式サイト:https://keiri-agent.com/
MS Japanは経理をはじめ、人事、法務など管理部門の求人求人を豊富に扱う転職エージェントです。
2021年には、日本トレンドリサーチ社調査による「転職エージェント企業のサイトイメージ調査」において「管理部門・士業におすすめしたい転職エージェントNo.1」を獲得するなど、高い評価を得ています。
特化型のエージェントでありながら公開求人数が豊富で、そのうえ膨大な非公開求人を扱っています。難易度が高く好待遇の求人も豊富に扱っており、経理や管理部門の役員やグローバル企業のハイクラス求人の転職に適しています。また、税理士、公認会計士、弁護士など国家資格取得者に特化した求人紹介も可能です。
コンサルタントのカウンセリングを受ければ、自分にあった転職先の紹介や、転職活動全般の手厚いサポートが受けられます。
転職希望者の考えをふまえながら、面接における話し方に関して丁寧なアドバイスが受けられる点が評価されています。
公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/
パソナキャリアは25万人もの転職成約実績がある大手人材サービスですが、そのなかで士業・管理部門に特化したエージェントサービスを実施しています。経理に関する求人も豊富に扱っています。
同サービスは検索ページがなく、ごく一部求人事例を紹介している以外は、全て非公開求人となっています。経験豊富なコンサルタントがヒアリングを踏まえて最適な求人を紹介してくれるのです。
2022年までオリコン顧客満足度で4年連続No1を獲得しており、高い評価を受けています。これまでの利用者の67.1%が年収アップに成功しているなど、キャリアアップのための転職に強みをもつエージェントです。
年収診断・シミュレーションをWeb上でおこなうことができ、どの程度の年収が狙えるのか確認したうえで転職活動を進めることができます。
また、転職成功後のサポートコンテンツも充実。800もの動画コンテンツや5,600問ものテストコンテンツを無料で利用でき、転職先で必要なスキルを培ったうえで、業務に入ることが可能です。
アドバイザーの決め細やかで転職者に寄り添った支援や、的確な求人紹介などが高い評価を受けているようです。
公式サイト:https://www.pasonacareer.jp/
Rexアドバイザーズでは士業や管理部門の転職に強みを持つ複数の転職サイト・エージェントサービスを展開しています。その一つに、会計士・税理士や管理部門の転職に特化したサービスがあります。
特に会計士事務所や税理士事務所とのリレーションが強く、豊富な求人紹介を取り扱っています。経理のスキルを活かして、士業系の事務所へ転職することを視野に入れている人におすすめです。
資格を活かした業務や、会計士・税理士のサポートを主とした業務など、事務所特有の働き方を熟知し、転職者のニーズに合わせた求人紹介や、転職選考におけるサポートが可能です。一般企業の経理求人も豊富に取り扱っているため、両者を比較検討して自分にあった企業や事務所へチャレンジすることもできます。
高い専門性が要求される求人を多く扱ってきた実績を背景に、シニアクラス、マネージャークラスの求人にも強みあります。年収1,500万円をこえるようなハイクラス求人の取り扱いも豊富です。
キャリアアップを目指したいミドル・ハイクラスの転職希望者におすすめです。
同サービスは利用者の満足度が97.3%と高水準です。各社の実情を踏まえた豊富な情報提供や、コンサルタントの丁寧な対応が高い評価を受けています。
公式サイト:https://www.career-adv.jp/
リクルートエージェントは業界有数の大手転職エージェントで、多様な業種・職種、様々な勤務地の転職求人を扱っています。複数の職種を比較検討したい人、首都圏以外の勤務地も視野に入れている人には特におすすめです。
全体では数十万件の転職求人を扱っていますが、経理が含まれる管理・事務の転職求人数も公開求人で8,931件、非公開求人は13,299件(2022年3月19日時点)と豊富。未経験歓迎の求人から年収2,000万円などの高収入も狙えるCFO求人、マネージャー求人まで多様な求人を扱っています。
同サービスは在籍するキャリアアドバイザーも豊富で、それぞれが特定の業種や職種に高い専門性を持っています。転職希望者のニーズに応じて各エージェントが連携しながら、最適な求人求人を紹介してくれます。
また、キャリアの棚卸し、強みとなるスキル・経験の整理などをサポートしてくれます。
キャリアアドバイザーによる自身の知見を活かした迅速なサポートや、キャリアビジョンに対する的確なアドバイスが高い評価を得ています。
JACリクルートメントは外資系やハイクラス・ミドルクラスの求人に強みをもつ転職エージェントです。30~50代でマネージャーや経営層などにキャリアアップしていきたい人にはおすすめです。
全体で1万件を超える求人は、職種ごとに細かく条件を絞って求人を検索することができます。経理職種のハイクラス求人も豊富で、CFOやマネージャーなどで年収1,000万円を超えるような求人を多数取り扱っています。
外資系企業や海外に進出したグローバル企業の業界事情や転職市場に精通した800名ものコンサルタントが在籍しています。それぞれのコンサルタントは求人を出す企業に直接訪問して調査をおこなっているため、企業の風土や組織の特性などについても的確な情報提供が可能です。
dodaは人材サービス企業パーソルが運営する大手転職エージェントで、幅広い業種・職種を取り扱っています。また勤務地も全国及び海外の求人を扱っており、幅広い選択肢から自分に合った転職候補先を選ぶことが可能です。
公開求人・非公開求人ともに豊富な求人を取り扱っており、多くの求人から自分に合った求人を見つけられます。
一般的なエージェントサービスのほか、企業から直接オファーが届くスカウトサービス、社外の提携エージェントから求人紹介が届くパートナーエージェントサービスを実施。より希少な求人の紹介にくわえ、スケジュール調整、書類選考や面接の対策など手厚いサポートを受けられます。
マイナビエージェントでは転職回数や転職希望者の年代を踏まえて、それぞれに適したサポートを行うことを重視しています。
例えば、初めての転職者には転職活動の流れや、新卒採用との違いを踏まえた準備などをサポートしています。30代の場合は現職でも中堅のポジションで多忙な人が多いことも踏まえ、スケジュール管理やニーズを踏まえて厳選した求人の紹介など、限られた時間でベストな結果を出すためのサービスを提供してくれます。
非公開求人数は不明ですが、各業種・職種に特化したキャリアアドバイザーが在籍しています。転職希望者の専門性やスキル、希望にマッチしたアドバイザーが求人紹介や選考のサポートをしてくれます。
マイナビでは企業との交渉や求人情報の管理、情報収集などは、専属の企業担当アドバイザーが対応します。転職者担当と企業担当を分けることで、企業の内情をより深く情報収集することが可能になっています。転職先の雰囲気や特性、求める人物像など、豊富な情報を教えてもらえます。
希少な求人を紹介してもらえたことや、ハードルの高いニーズにもかかわらず的確なサポートで希望通りの転職を実現できたことに対し、高く評価する意見が見られました。
専門性が高い経理への転職は、闇雲にすすめても思うように進みません。経理転職に強い転職支援サービスの利用のほか、転職時期の見極めや、適職をみつけるための情報整理などが肝心です。
ここでは経理転職を成功させるための5つのポイントを紹介します。
経理職の転職に強い転職・求人サイトや転職エージェントを利用したほうが、応募できる求人の幅が増えたり、希少な非公開求人を紹介してもらえたりしやすくなります。
また、特に特化型エージェントの場合は経理転職に関する専門性を活かして、書類の添削や面接の練習、アピールすべきポイントの情報整理や条件交渉などのサポートをしてくれます。
そのため、転職の選考通過率が上がり、より有利な条件で転職できる可能性も高まるでしょう。
ハイクラス求人にチャレンジしたい人や、はじめての転職で流れやコツがわからないという人は、特に経理転職に強い転職エージェントを利用するのがおすすめです。
経理職は決算の翌月~翌々月が繁忙期です。3月末決算なら4~5月、12月末決算なら1~2月が該当します。
入社研修などの準備期間を踏まえて、これらの時期の3カ月ほど前に経理職の採用を積極化する企業が多いため、1~2月、10~11月は求人が豊富になりがちです。
これらの時期をターゲットに転職活動をおこなうことで、選考を有利に進めやすくなります。
ダイレクトに経理職としての経験がどのくらいあるのか、経理に役立つどのような専門スキルがあるのかなどを前もって整理しておきましょう。決算や会計、予算管理や税務など特定の領域に強みがあると好印象を与えられます。
これまでの職務経験の中で培った専門性をもとに、経理で役立つアピールポイントを探すことが大切です。
納得のいく転職を進めるため、そして選考を優位に進めるために、自分の市場価値を理解して、マッチした求人に応募するのは大切です。
身の丈に合わないハイクラス求人に応募しても内定はなかなか得られません。また、運よく内定を勝ち取ったとしても、スキルセットが合わずに入社後苦労することになるでしょう。
逆に、実際の市場価値より低いポジションに転職してしまうと、仕事にやりがいが見つけられない、低い待遇に満足できないといった可能性があります。
こうした事態を防ぎ、適切な求人に応募するためには、まず自分の市場価値を正しく理解することが大切です。
会計や簿記、給与計算などに関する資格を取得していると、転職を優位に進めることができます。
最上位の資格は公認会計士です。難易度が非常に高く、転職のために取得しに行くのは困難ですが、既に資格を保有している人は積極的にアピールしましょう。
公認会計士のほかにも、税理士や簿記など経理転職に有利な資格は複数あります。これらを取得したうえで転職活動に臨むのも一案です。
未経験から経理転職にチャレンジする場合には、資格取得はより一層重要になります。
経理転職に有利な資格のうち、転職活動の一環として目指しやすいものをいくつか紹介します。
経理で資格は必須ではありませんが必ずプラスに働きますし、結果的に現職でキャリアを継続する場合にも役に立つので、ぜひ取得しておくことをおすすめします。
日商簿記検定は、日々の仕分け・記帳など、経理に必要な知識が備わっていることも証明できる資格です。上級になれば決算や会計に関する知識も必要になります。
履歴書に書いて優位に働くのは3級からで、次のような内容になっています。
未経験なら、3級は経理転職において必要性の高い資格です。
経験者の場合は、資格取得をしていなくとも3級相当程度の知識はあることを前提に選考がおこなわれます。2級や1級を持っていると、さらにハイクラスな転職を実現できるチャンスが広がるでしょう。
税理士は、中小企業へ監査をおこなうための国家資格です。そのため税務や会計に関する高い専門知識を持っていることの証明となります。
会計学2科目と税法科目の3科目の計5科目で合格すると資格取得が可能です。科目ごとに合否が出るため、一部の科目を合格しているだけでもアピール材料になります。
給与計算実務能力検定は、給与計算やそれに関連する社会保険・所得税などの税法の知識を有していることを証明できます。2級が給与計算、1級が社会保険や年末調整に関する検定となります。
企業のなかで必ず発生する重要業務の一つである、給与計算のスペシャリストとして転職できる可能性が高まります。
FASS検定は経済産業省が開発した、経理・財務に関する専門性を測定する検定です。
結果は合否ではなくA~Eの5段階で測定されるため、自分の現在のスキルの高さを確認することができます。また、資産・決算・税務・資金の分野それぞれで評価が出るので、高い専門性を持つ分野、スキルを伸ばすべき分野が一目瞭然です。
転職に必要な評価ランクの目安などは明確にはありませんが、基本的に高ランク・高得点なほどハイクラスの転職に有利に働きます。
経理は金銭に関する計算能力や税務や給与、会計などの幅広い知識が要求される専門性の高い職種です。そのため未経験から経理へ転職するのは容易ではありません。
しかし、次のような対策や方法をとることによって、未経験からの経理転職を成功させる可能性が高まるでしょう。
業務経験でスキルや専門知識をアピールできない分、経理に役立つ資格保有は、未経験からの経理転職に有利に働きます。特に簿記3級は、未経験の転職を有利にすすめるうえで必須といっても過言ではありません。
難易度の高い経理転職を成功させるためには、簿記2級以上や税理士などの難関資格を取得しておくのがおすすめです。
例えば人事部に所属していた経験などから給与、会計、税務など経理とかかわりが深い分野に専門知識を持っている場合は、率先してアピールしましょう。
また、英語力は外資系やグローバル企業の経理などになると、海外駐在や海外支社や本社との折衝などにおいて重宝されるケースも少なくありません。これらの企業へチャレンジする場合には役に立ちます。
エクセルでのデータ処理、資料作成スキルやコミュニケーション能力といった一般的なスキルは、経理でも役に立ちます。ここで大切なのはこれらのスキルをどのように活かして経理として活躍できるかをアピールすることです。
自分の経験がどのように経理にいきるのかを工夫して伝えることが大切です。
ベンチャー企業や会計事務所など、幅広い可能性を探って積極的に選考を受けることが大切です。
ベンチャー企業はまだ社内体制が整っていない分、経験を重んじる大企業などとは異なり、スキル不足を補いあいながらブラッシュアップしていく風土があります。幸運にもその企業がIPOに至る場合は、IPO関連の財務知識を養うことも可能です。
また、サラリーマンの場合、企業に目が向きがちなため、会計事務所への転職の可能性を見落としがち。しかし、税務に関する監査などの分野では、むしろ会計事務所の方が専門的なスキルをつけられる可能性もあります。
会計事務所で一定の経理に関連する業務を経験したのち、改めて経理への転職を目指すのもよいでしょう。
専門性が要求されるが、必要なリソースが限定的な業務は派遣社員として募集をかけているケースもあります。
スキルに自信のある人材は正社員に流れがちなので、専門的なポジションでも未経験を歓迎している求人も少なくありません。そのため、派遣社員の求人に目を向けることで、転職の可能性を広げることが可能です。
高い専門性が要求される経理への転職においては、「求人が豊富」「書類作成、面接準備などで手厚いサポートが受けられる」などの経理に強い転職サイトやエージェントを活用しましょう。
ほかにも、転職時期の選択や資格取得、自身のスキルや市場価値を整理することも経理転職を成功させるうえで有効です。未経験からチャレンジする場合は、経理に役立つスキルをアピールすることが大切です。
また、ベンチャー企業や会計事務所、派遣社員など幅広い視点で求人を探してみましょう。
以上のような様々な工夫を実践すれば、経理への転職を有利に進めることが可能です。