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法務には様々な役割、機能があります。その中でも、戦略法務の重要性が高まっています。
それと同時に、法務をどのように経営・事業戦略の中に据えるかといった観点もまた、法務体制の戦略構築という意味でポイントとなります。
本記事では、企業の法務における「戦略」について、戦略法務とは何か、企業経営において向き合うべき法務とその効果的な活用のための戦略について解説します。
本記事のポイント
経営においても法務においても、「戦略」という言葉は様々な意味合いで用いられます。法務における「戦略」にはどのような意味合いがあるでしょうか。
まず、戦略法務という法務業務の中のカテゴリーがあります。
法務の様々な機能を端的に3つに区別したものですが、経営における法的な観点でのリスク管理のあり方を整理したものとして捉えることもできます。
詳細は後述します。
事業において法務を実装していくための「戦略」という意味合いも重要です。
事業を運営していく中で、ルールは社会の中で守るべきものでありながら、法的な思考や見方をもとにルールを使って市場を掌握したり、経営資産を拡大したり競争力を高めるためのツールとして機能する側面もあります。
そうした事業におけるルールと適切に向き合い自在に活用していくために、法務を戦略的に実装していくことが重要です。
さらに、法務を実装した上で事業を推進していくための位置づけを与えることも重要です。
法務が企業の一部門として法的なことに関する窓口として機能しているだけでは、競争力強化において十分ではありません。
商品やサービスを通じた市場形成によって、人やモノの動きが生まれます。それによって当然にルールを形作り、活用していく必要性が生じます。
こうした意味で、事業を推進していくためには法務が経営そのものと一体化していることが重要であると考えられます。