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【2026年最新】経営企画の属人化を解消する6ステップ|原因・リスクとおすすめSaaS9選

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【2026年最新】経営企画の属人化を解消する6ステップ|原因・リスクとおすすめSaaS9選

「あの人が休むと月次の数字が締まらない」「予算編成のExcelは特定メンバーしか触れない」と感じている経営企画部門は少なくありません。業務の属人化を放置すると、業務継承や経営判断のスピードに直結する経営リスクへと膨らんでいきます。

本記事では、経営企画で属人化が起きやすい業務領域、もたらされるリスク、根本原因、解消の進め方を整理し、属人化対策に役立つSaaSを紹介します。

目次

経営企画における業務の「属人化」とは

属人化とは、業務の進め方やノウハウ、データの所在が特定の担当者の頭の中だけに集約されている状態を指します。経営企画では、予算編成のExcelファイル構造、部門ごとの実績調整ロジック、経営会議資料のテンプレート、シナリオ分析のモデルなど、暗黙知のかたまりで動いている業務が多くあります。

経営企画の業務は他部門にまたがる調整が多く、業務手順そのものが文書化されにくい性質を持ちます。担当者の経験やセンスに依存した判断が積み重なり、当人にしか分からないブラックボックス状態になりやすい部門です。

経営企画で属人化が起きやすい5つの業務領域

経営企画の業務のなかでも、属人化が深刻になりやすい代表的な5領域を整理します。

①予算編成プロセス

予算編成は属人化の代表格です。部門ごとに異なる予算フォーマット、調整会議で交わされる暗黙の前提、差分計算ロジックを反映した複雑なExcelファイルなど、編成の「お作法」が特定メンバーの頭の中に集まりがちです。

新任者が業務を引き継ぐことになった際も、どのファイルを誰がいつ更新するのかという手順すら記録されておらず、編成スケジュール全体が崩れるパターンも珍しくありません。

②月次の予実管理と差異分析

月次の予実集計と差異分析も、属人化が進みやすい領域です。会計システムから抜き出した実績をどのフォーマットに変換し、どの粒度で集計し、差異要因を誰にどう確認するかというフローが、担当者個人の経験で回っています。

集計用のVBAマクロや独自関数が組み込まれたExcelファイルが残り、ロジックが分かるのは作った本人だけ、という状態に陥りやすい構造です。

③経営会議資料の作成

経営会議向けの資料作成も、担当者の「型」に依存しやすい業務です。経営層がどの数字をどの粒度で見たいか、どのコメントに反応するかという読み筋を踏まえた資料設計は、長年経営層と接してきた担当者にしか組み立てられない場合があります。

資料テンプレートが共有フォルダにあっても、その背景にある経営層の意図や歴史的経緯までは引き継げず、資料の質が担当者の交代で落ちるリスクが残ります。

④中期計画のシナリオシミュレーション

中期計画策定時のシナリオシミュレーションも、属人化の温床です。為替・人件費・原材料価格などの前提を変えながら複数シナリオを描く業務には、シミュレーションモデルそのものが必要になります。

モデルがExcelで作られている場合、計算式やリンク構造が複雑化し、修正できるのは作成者だけという状況に陥りがちです。経営層から「ここを変えたら」と問いかけられても、別のメンバーでは即座に応えられません。

⑤連結子会社・グループ管理

グループ経営管理も、属人化が起きやすい領域です。子会社ごとに会計システムや勘定科目体系が異なり、連結用の組替仕訳や資本連結の処理が経営企画担当者の手作業で支えられているケースは多くあります。

連結業務に携われる人材が限定的なまま事業ポートフォリオが拡大すると、決算の遅延や開示ミスのリスクへと直結します。

属人化が経営企画にもたらすリスク

経営企画の属人化を放置すると、企業価値を毀損するリスクにつながります。代表的な3つを整理します。

業務継承の困難さ

大きなリスクは、業務継承の困難さです。退職・異動・休職が起きた瞬間に業務が回らなくなり、引継ぎ期間の数週間から数カ月のあいだ、月次クローズや経営会議の質が落ちます。

経営企画は他部門と違って、抜けた穴を埋められる人材が社内に少ない部門です。中途採用も即戦力の確保が難しく、属人化が深いほどリカバリーに時間がかかります。

経営判断のスピード低下と精度悪化

属人化した業務は、担当者しか触れないため、経営層が「すぐにこの数字が見たい」と要望しても即座に応えられない場合があります。担当者の不在が経営判断の遅延に直結する構造になっています。

仕組みが見えないまま走り続けると、シミュレーションの前提や算出ロジックを誰も検証できず、間違った数字に基づいて経営判断が下されるリスクも高まります。

監査対応とガバナンスの弱体化

属人化はガバナンス上のリスクでもあります。J-SOX対応や内部統制の観点から、業務の手順書化と相互チェック体制の整備は不可欠です。経営企画の数字が特定担当者の手作業に依存していると、監査法人から内部統制の不備として指摘される可能性が高まります。

属人化が見過ごされたまま上場準備が進むと、IPO審査や内部統制報告書の段階で問題が顕在化し、対応コストが膨らみます。

経営企画の業務で属人化が起きる原因

経営企画の属人化は、担当者個人の問題ではなく構造的に発生します。原因を4つに分けて整理します。

業務量に対する人員不足

経営企画は人員数の割に守備範囲が広く、業務量が多い部門です。各メンバーが領域を分担して回しているうちに、結果として一人に集中した業務領域が生まれていきます。

人手不足が続くなかで「とりあえず回す」を優先した結果、属人化を許容したまま走り続ける構造になりやすい状況です。

Excelの自由度の高さ

Excelは経営企画にとって不可欠なツールである一方、自由度が高すぎることが属人化を生みます。誰でも自由にシート構造を設計でき、関数やマクロを駆使して独自フォーマットを作れるため、担当者ごとに異なる独自仕様のExcelファイルが量産されます。

全社共通の業務基盤としてのExcelは、運用ルールがなければ属人化を助長する道具になってしまいます。

暗黙知の多さとマニュアル化インセンティブの弱さ

経営企画の業務は判断業務が多く、明文化しにくい暗黙知が多くを占めます。「こういう前提でこう処理する」という判断基準は、文書化に時間がかかる割に、書いたところで読まれないと感じる担当者が少なくありません。

マニュアル化が後回しになり、口頭での引継ぎとOJTで凌ぐ慣習が積み重なると、属人化はますます深まります。

可視化を阻害する組織カルチャー

組織カルチャーに関わる原因もあります。「この業務は私にしかできない」という状態が、担当者の評価や存在価値につながってしまう組織では、可視化や標準化が進みません。

経営層が属人化のリスクを意識しないまま「〇〇さんがいるから安心」と言ってしまう状況は、属人化を温存する側に回ります。

経営企画の属人化を解消する6つのステップ

属人化解消は、一気に進めようとすると現場が疲弊します。6つのステップで段階的に進める方法を解説します。

ステップ1:業務の棚卸しと属人化マップの作成

現状の業務を棚卸しして、誰がどの業務をどれだけ抱えているかを可視化する作業がスタートです。属人化の度合いと業務の重要度を2軸でマッピングすると、優先的に解消すべき業務が浮かび上がります。

「重要度高×属人化度高」の領域から着手するのが定石です。まずは10〜20業務をリストアップするところから始めます。

ステップ2:データ定義とフォーマットの全社統一

データ定義とフォーマットの統一にも取り組みます。属人的な変換作業の根源は、部門ごとに異なる数字の解釈や独自の集計ルールにあります。指標の粒度や勘定科目の運用ルール、組織コードを全社で揃えることで、誰が触っても同じ数字になる基盤を整えます。

定義整理を飛ばしてツールだけ入れても、属人的な変換作業が温存されたままになり、属人化解消の効果は限定的になります。

ステップ3:予実管理と予算編成のシステム化

Excelで属人化していた予実管理と予算編成のシステム化に踏み込みます。経営管理SaaSを導入し、編成プロセスのワークフロー化、入力フォーマットの強制、自動集計機能の活用を進めます。

属人的なExcelファイルを段階的に廃止していくフェーズで、現場の抵抗が出やすい局面でもあります。経営層のスポンサーシップを得たうえで進めることが大切です。

ステップ4:ナレッジと業務手順のドキュメント化

暗黙知の形式知化にも取り組みます。業務手順、判断基準、過去の意思決定の経緯などを、ナレッジ管理SaaSに蓄積していきます。

最初から網羅的なマニュアルを目指すと挫折するため、まずは箇条書きの業務メモレベルで構いません。書いたものを更新しやすい運用にしておくと、継続的にナレッジが蓄積される土台に育っていきます。

ステップ5:相互レビューとペア体制の導入

業務の相互チェック体制の整備に踏み込みます。1つの業務に2名以上が関わる状態をつくるペア体制や、月次クローズの相互レビューなど、属人化を防ぐ仕組みを業務プロセスに組み込みます。

ペア体制は属人化解消だけでなく、新任者の育成にも有効です。担当者の異動や退職時のリカバリー時間も短縮できます。

ステップ6:属人化指標のモニタリング

属人化の度合いを定期的にモニタリングする仕組みづくりに取り組みます。業務ごとの担当者数、マニュアルのカバー率、ナレッジの更新頻度などを指標化し、経営企画部門の運営指標として位置づけます。

属人化は一度解消しても、人事異動や新規業務の追加で再発しがちです。継続的にウォッチする仕組みを最初から組み込んでおくと、再発防止につながります。

経営企画の属人化解消に役立つSaaS9選

経営企画の属人化解消に役立つ代表的なSaaSを、経営管理・連結会計・ナレッジ管理の3カテゴリから、業務基盤と知識資産の両面から属人化にアプローチできる9サービスを紹介します。

サービス名 初期費用 月額料金 主な特徴
DIGGLE 要問い合わせ 要問い合わせ リアルタイム予実分析でデータドリブンな意思決定を支援
Manageboard 要問い合わせ 要問い合わせ 財務三表とKPIを一元管理。会計ソフトとのAPI連携が強み
ヨジツティクス 要問い合わせ 要問い合わせ カオナビ提供の予実管理クラウド。KPI管理と乖離アラート搭載
Scale Cloud 要問い合わせ 10万円〜 PLとKPIを一元管理。事業部と管理部の共通基盤として機能
Loglass 経営管理 要問い合わせ 要問い合わせ 予実管理特化のクラウド経営管理。多軸分析と子会社管理に強い
コンソリイージー 要問い合わせ 1万5,000円~ 連結業務の属人化を解消するクラウド連結会計システム
NotePM 0円 4,800円〜 12,000社以上が導入する社内ナレッジ・マニュアル管理サービス
Qast 要問い合わせ 要問い合わせ 生成AIで社内情報を集約しナレッジ資産化を支援するサービス
ヘルプドッグマニュアル 要問い合わせ 3万5,000円〜 AIが自動でマニュアルを作成するナレッジ管理クラウド

1. DIGGLE|Excel依存の予実管理を脱却するリアルタイム分析クラウド

DIGGLEは、DIGGLE株式会社が提供する予実管理クラウドです。属人化したExcel業務から脱却し、予実分析をリアルタイムで進められる点を強みとするサービスです。

集計・差異分析・スナップショット・CSV/BIへのエクスポート・コメントといった機能を備え、月次クローズで個人に依存していた集計・分析作業をシステム側に集約できます。中堅から大企業の経営企画部門に向く設計です。

DIGGLEのおすすめポイント

  • 集計と差異分析をリアルタイムで完結し属人的な月次クローズを是正する予実管理基盤
  • スナップショット機能で過去時点の数字を遡及できる予算経緯の共有機能
  • 多階層対応で複数事業を抱える中堅~大企業の経営企画部門の属人化に対応する設計
サービス名 DIGGLE
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ

2. Manageboard|分散した財務三表とKPIを統合し属人化を防ぐ予実管理システム

Manageboardは、マネーフォワードコンサルティング株式会社が提供する予実管理システムです。担当者ごとに分散していた財務三表とKPIをひとつのデータ基盤に集約し、勘定科目を起点に数字の背景まで辿れる構造になっています。

業績予測シミュレーション、PLドリルダウン、ビジネスモデル別レポート、タグ分析といった分析機能群を備え、会計ソフトとAPIで実績データを連携することで取り込み作業も自動化できます。規模を問わず、Excel依存を脱したい経営企画部門に向く設計です。

Manageboardのおすすめポイント

  • 財務三表とKPIをひとつの基盤に集約し属人的な数字管理を解消する経営管理システム
  • タグ分析・ビジネスモデル別レポートを使い属人的な集計から脱する多角的な分析機能
  • 会計ソフトとAPI連携で実績データの手作業を解消する月次クローズ属人化対策の仕組み
サービス名 Manageboard
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ

3. ヨジツティクス|現場と経営企画が同じ数字を見る予実管理クラウド

ヨジツティクスは、株式会社カオナビが提供する予実管理システムです。損益計算書の勘定科目だけでなく、KPIなどの非財務指標までひとつの画面で管理できる構造で、現場部門と経営企画が同じ数字を見ながら動ける設計になっています。

機能面では、経営計画からの乖離状況の可視化、KPI管理、複数階層での要因分析(マトリクス分析)といった機能が段階的に拡充されてきました。経営企画担当者の暗黙知に頼らず、システム側で数字の異常を可視化できる点が属人化対策につながります。

ヨジツティクスのおすすめポイント

  • 財務指標と非財務KPIを同じ画面で扱い属人的な集計作業を減らす予実管理クラウド
  • 複数階層の要因分析(マトリクス分析)で担当者の経験頼みを脱する分析設計
  • 経営層・経営企画・現場が同じ数字をリアルタイムに見られる担当者集中防止の運用構造
サービス名 ヨジツティクス
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ

4. Scale Cloud|PLとKPIを一元化し属人運用を組織化する経営管理プラットフォーム

Scale Cloudは、株式会社Scale Cloudが提供する経営管理プラットフォームです。属人化しがちな部門ごとのKPIと管理部側のPLをひとつの基盤に統合し、結果指標から先行指標までを連続して扱える設計が特徴です。

事業部・管理部・経営層が同じ画面を見ながら議論するOne Team Platformの位置づけで、フォーキャスト機能による未来予測にも踏み込めます。共通の数字を起点に組織全体で議論する設計が、属人的な予算管理から組織的な運用への移行を後押しします。

Scale Cloudのおすすめポイント

  • 結果指標と先行指標を一気通貫で扱う属人運用脱却型の経営管理プラットフォーム
  • 事業部・管理部・経営層が同じ数字で議論するOne Team Platformの属人化抑制設計
  • フォーキャスト機能で予測検討を組織で共有し担当者依存を防ぐ未来予測機能
サービス名 Scale Cloud
初期費用 要問い合わせ
月額料金 10万円〜

5. Loglass 経営管理|Excelの予実プロセスをワークフロー化する属人化対策の経営管理クラウド

Loglass 経営管理は、株式会社ログラスが提供する予実管理特化のクラウド経営管理システムです。Excelで属人的に回されていた予算策定・実績収集・差異分析のプロセスを、システム上のワークフローに置き換える設計が特徴になっています。

予算策定からはじまり、見込・実績の収集・統合、多軸分析、子会社・部門管理、レポーティングまでをひとつの基盤で完結できます。大企業の経営企画部門での導入が広がっており、複雑な事業構造を持つ大手企業の属人化解消に活用できます。

Loglass 経営管理のおすすめポイント

  • 予算策定から実績収集・多軸分析まで連続で扱える属人化解消の経営管理クラウド
  • 複雑な子会社・部門構成にも対応する多軸分析によるExcel運用からの脱却ツール
  • 大企業の経営企画部門を中心とした導入実績で属人化解消の知見が蓄積されたシステム
サービス名 Loglass 経営管理
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ

6. コンソリイージー|連結業務の属人化を解消するクラウド連結会計システム

コンソリイージーは、エールアカウンティング株式会社が提供するクラウド連結会計システムです。経営企画担当者の手作業に依存しがちな連結用の組替仕訳や資本連結処理を、自動仕訳機能と異常検知機能で仕組み化できる設計が特徴です。

直感的な画面構成と既存Excelデータの取込にも対応するため、特定の担当者しか触れない属人的な連結業務から脱却できます。公認会計士によるサポート体制も整っており、連結業務に携われる人材が限定的な経営企画部門でも導入しやすい設計です。

コンソリイージーのおすすめポイント

  • 自動仕訳機能と異常検知で経営企画担当者の手作業に依存しない連結業務基盤
  • 直感的な画面とExcel取込対応で属人化しがちな連結業務を仕組み化する設計
  • 公認会計士によるサポート体制で限定的な人材でも回せる連結会計クラウド
サービス名 コンソリイージー
初期費用 0円
月額料金 1万5000円~

7. NotePM|社内マニュアル・ナレッジを一元管理する社内Wikiクラウド

NotePMは、トヨクモ株式会社が提供する社内マニュアル・ナレッジ管理クラウドです。業務マニュアル、社内Wiki、社内FAQ、社内ポータルをひとつのクラウドで一元管理できる設計が特徴になっています。

高機能エディタとテンプレート、全文検索・関連度検索、AI要約・翻訳・文章校正、AIチャットボットといった機能が揃い、経営企画の業務手順や判断基準を形式知化する基盤として活用できます。少人数のチームから大企業まで幅広いプラン体系も整っています。

NotePMのおすすめポイント

  • 業務マニュアルや社内Wikiを一元管理し経営企画の暗黙知を形式知化する基盤
  • 全文検索とAI要約で属人的な情報滞留をなくし誰でも探し出せる検索環境
  • 小規模から大企業まで段階的にプランを選べる導入のしやすいクラウドサービス
サービス名 NotePM
初期費用 0円
月額料金 4,800円〜

8. Qast|生成AIで社内情報を集約しナレッジ資産化を支援するクラウド

Qastは、any株式会社が提供するAIナレッジプラットフォームです。生成AIを活用して散在する社内情報を集約し、属人化したノウハウを組織の資産として蓄積できる設計が特徴です。

チャット形式で質問に自動回答する機能、Q&Aによる重複質問の排除、社内有識者の可視化、音声からのナレッジ自動変換など、暗黙知を引き出す仕組みが揃っています。経営企画の判断基準や過去の意思決定の経緯を組織知として残したい企業に向きます。

Qastのおすすめポイント

  • 生成AIで散在する社内情報を集約し属人化したノウハウを組織知に変換する設計
  • チャット形式の自動回答とQ&A機能による属人化した問い合わせ業務の解消ツール
  • 社内有識者の可視化機能で属人的なナレッジ集中を解消する組織知化の仕組み
サービス名 Qast
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ

9. ヘルプドッグマニュアル|AIが自動でマニュアルを作成するナレッジ管理クラウド

ヘルプドッグマニュアルは、noco株式会社が提供するマニュアル&ナレッジ管理ツールです。AIによるマニュアル自動作成機能を中核に、属人化しがちな業務手順の文書化を仕組み化できる設計が特徴です。

社内・社外マニュアル、動画マニュアル、用語集、ノートまで対応し、マニュアル名を入力するだけでAIが構成案と説明文を自動生成する仕組みになっています。文書化が後回しになりがちな経営企画でも、属人化対策のマニュアル整備に着手しやすい設計です。

ヘルプドッグマニュアルのおすすめポイント

  • AIマニュアル自動生成機能で属人化しがちな業務手順の文書化を仕組み化するツール
  • テキスト・動画・用語集など暗黙知の種類に応じて使い分けられる多様な表現形式
  • 小規模から大企業まで段階的に活用できるマニュアル管理クラウド
サービス名 ヘルプドッグマニュアル
初期費用 要問い合わせ
月額料金 3万5,000円〜(年間契約時)

自社の属人化課題から選ぶSaaSの絞り込みポイント

紹介した9サービスを、属人化の発生領域別に3タイプへ整理します。

予実管理・予算編成の属人化を解消したいケース

Excelで回していた予算編成・月次クローズ・差異分析を仕組み化したい場合の候補です。

  • DIGGLE:脱エクセルのリアルタイム予実分析クラウド
  • Manageboard:会計ソフトAPI連携で財務三表とKPIを一元化する経営管理システム
  • ヨジツティクス:非財務KPIまで現場と経営企画で共有できる予実管理クラウド
  • Scale Cloud:事業部と管理部の共通基盤で属人運用を組織型に転換するプラットフォーム
  • Loglass 経営管理:大企業の予実管理をワークフロー化する経営管理クラウド

連結業務の属人化を解消したいケース

子会社の組替仕訳や手作業の連結業務を解消したい場合の候補です。

  • コンソリイージー:自動仕訳と異常検知で連結業務を仕組み化するクラウド連結会計システム

業務手順・暗黙知のナレッジ化を進めたいケース

業務手順や判断基準などの暗黙知を形式知化したい場合の候補です。

  • NotePM:社内Wikiとマニュアルを一元管理する社内Wikiクラウド
  • Qast:生成AIでナレッジを資産化するAIナレッジプラットフォーム
  • ヘルプドッグマニュアル:マニュアル名入力だけでAIが自動生成するマニュアル管理ツール

経営企画の属人化解消の進め方

経営企画の属人化解消を進める際の標準的な4ステップを紹介します。

ステップ1:属人化マップで優先課題を選定

業務の重要度と属人化度の2軸で全業務をマッピングし、優先順位を決めます。重要度高×属人化度高の業務から着手するのが定石です。

ステップ2:データ定義の統一とフォーマット整備

KPI・部門コード・勘定科目体系を全社で統一し、誰が触っても同じ数字になる土台を整えます。定義整理を飛ばすとシステム導入の効果が半減します。

ステップ3:経営管理SaaSとナレッジSaaSを並行導入

予実管理・予算編成は経営管理SaaSで自動化し、業務手順や判断基準はナレッジ管理SaaSに蓄積する二段構えで進めます。両者を並行で導入する設計が、属人化解消には効果的です。

ステップ4:相互レビュー体制と運用ルールの定着

ペア体制・相互レビューの仕組みを業務プロセスに組み込み、属人化指標を定期モニタリングします。最初の半年は経営企画チームで定期的に振り返り、ルールを微調整しながら定着を進めます。

経営企画の業務属人化に関するFAQ

経営企画の属人化解消で多く寄せられる質問をまとめます。

Q1. 属人化解消は経営層からのトップダウンと現場主導のどちらが進めやすいですか?

経営層のスポンサーシップを得たうえで、現場主導で進めるのが王道です。トップダウンだけだと現場が形だけ動き、現場主導だけだと優先順位が上がりません。経営層に属人化リスクを定量的に伝え、半年〜1年の改革プログラムとして承認を得ることで、現場が動きやすくなります。

Q2. ツールを入れただけで属人化は解消できますか?

ツールだけでは解消できません。ツールはデータ・業務フローを集約する器に過ぎず、運用ルールと相互レビュー体制を組み込まないと、新たに別の場所で属人化が発生します。データ定義の統一・運用ルールの整備・ナレッジ蓄積の仕組み化を、ツール導入とセットで進めることが大切です。

Q3. 属人化マップ作成にはどれくらい時間がかかりますか?

経営企画の業務範囲にもよりますが、20〜30業務をリストアップし、担当者・所要時間・属人化度・重要度を整理するのに2〜4週間が目安です。担当者へのヒアリングと現状業務の洗い出しが中心で、マップ作成自体は1日程度で完了します。

まとめ

経営企画の属人化は、業務継承の困難・経営判断の遅延・ガバナンスの弱体化という経営リスクにつながります。可視化・データ定義の統一・経営管理SaaSとナレッジ管理SaaSの並行導入・相互レビュー体制の整備というステップで段階的に解消していくのが効果的です。

まずは気になった2〜3社に資料請求を行い、デモ画面や無料トライアルで操作感を比較するところから始めてみてください。自社の属人化課題と相性の良いSaaSを見つけることで、組織として強い経営企画部門を実現できます。

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