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経費精算システムのおすすめ比較15選!失敗しない選び方や導入メリットを紹介

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経費精算システムのおすすめ比較15選!失敗しない選び方や導入メリットを紹介

近年、企業のDX化が加速する中、経費精算業務のデジタル化・システム化は多くの企業における課題です。

また、従来の紙ベースやExcelベースの経費精算では、処理の非効率性や人的ミス、コンプライアンスリスクも想定されます。

このような課題解消には「経費精算システム」が役立ちます。

本記事では、おすすめの経費精算システム15選に加えて、経費精算システム導入するメリットと業務改革効果について、実例を交えながら詳しく解説します。

おすすめの経費精算システム15選

経費精算システムは多くの企業が展開しており、選択肢が豊富にある一方で、自社に最適なサービスを選ぶのは悩ましいものです。

ここでは、数多くの経費精算システムのなかから特におすすめしたい15の経費精算サービスを厳選して紹介します。

それぞれの特徴や強みも解説しているので、参考にしてください。

システム名 主な特徴 独自の強み 相性がよい企業例
楽楽精算 経費精算業務の効率化、電子帳簿保存法対応

多様な連携機能、セキュリティの高さ

中小企業、大企業、個人事業主
TOKIUM経費精算 領収書処理の自動化 スマホで完結 中小企業、大企業
マネーフォワードクラウド経費 申請から経理処理まで効率化 従業員数50名以下の企業の規模は無料 中小企業、大企業、個人事業主
freee経費精算 LINEやSlackも活用可能 freee製品との連携 中小企業、大企業
バクラク経費精算システム 軽減税率やインボイス制度の登録番号対応 領収書も100枚一気にアップロード 中小企業、大企業
経費BANK 月額1500円から利用可能な経費精算システム 作業時間約80%の削減が可能 中小企業、個人事業主
rakumoケイヒ マニュアル不要で使用できるシンプルさ rakumo サービスとの連携が可能 中小企業、大企業
ジンジャー経費 アプリの利用でどこでも経費精算が可能 1ヶ月無料トライアルあり 中小企業、大企業
ジョブカン経費 シンプルかつ素早い経費精算が可能 スマホで簡単申請 中小企業、大企業
J’s NAVI NEO 法人カードとの連携が可能 出張予約システムとの連携が可能 中堅企業、大企業
チムスピ経費 電子帳簿保存法・インボイス制度対応 カスタマイズ機能が豊富 中小企業、大企業
invox経費精算 クラウド上で申請・確認できるので出社が不要 入力ルールを設定してミスを削減 中小企業、大企業
Bill One経費 専用のビジネスカードを発行 リアルタイムで経費の状況が把握できる 中小企業、大企業
Concur Expense 経費精算システム 複数サービスと連携可能 申請、承認はスキマ時間にスマホで完了 中小企業、大企業
ハーモス経費 AI-OCR機能や駅すぱあと連携が可能 機能とサポートが充実している 中小企業、大企業

楽楽精算

楽楽精算システム

公式サイト:https://www.rakurakuseisan.jp/

楽楽精算は、紙やExcelを使った従来の経費精算方法をデジタル化かつ自動化することで、企業の経費精算業務を効率化できる経費精算システムです。

PC・スマホどちらからでも申請に帝王しており、累計導入社数No.1で18,000社以上(2024年12月時点)の企業に導入されています。

原本保管が不要なので、管理の手間を省くことが可能です。

項目 内容
サービス名 楽楽精算
提供会社 株式会社ラクス
概要 クラウド型の経費精算システム
特徴 経費精算業務の効率化、電子帳簿保存法対応、多様な連携機能、高いセキュリティ
機能 交通費精算、経費精算、旅費精算、請求書処理、ワークフロー、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携、クレジットカード連携、ICカード連携、モバイルアプリなど
料金 初期費用100,000円+月額費用30,000円~(税別)
対象 中小企業、大企業、個人事業主
URL https://www.rakurakuseisan.jp/

楽楽精算【公式】

TOKIUM経費精算

TOKIUM経費精算

公式サイト:https://www.keihi.com/expense/

TOKIUM経費精算は、経費の申請、承認、ステータスの確認など、すべての経費精算をスマートフォンで完結できる経費精算システムです。

領収書を撮影した領収書画像を、自動でデータ化してくれます。

項目 内容
サービス名 TOKIUM経費精算(旧 レシートポスト)
提供会社 株式会社TOKIUM
概要 クラウド型の経費精算システム
特徴 スマホで完結、領収書処理の自動化、電子帳簿保存法対応、 豊富な連携機能
機能 交通費精算、経費精算、旅費精算、ワークフロー、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携、クレジットカード連携、ICカード連携、モバイルアプリ、領収書データ入力代行、領収書原本保管など
料金 初期費用+基本料金10,000円~+従量課金(税別)
対象 中小企業、大企業
URL https://www.keihi.com/expense/

TOKIUM経費精算【公式】

マネーフォワードクラウド経費

マネーフォワード クラウド経費

公式サイト:https://biz.moneyforward.com/expense/

マネーフォワードクラウド経費は、幅広い企業規模向けの経費精算システムです。

交通系ICカードやクレジットカードとシステムを連携できるため、明細データを自動取得することができるため、申請に必要な項目入力の手間が省けます。

修正依頼のシステム上でおこなえるので、経費精算の業務がスムーズに進めることが可能です。

項目 内容
サービス名 マネーフォワードクラウド経費
提供会社 株式会社マネーフォワード
概要 クラウド型の経費精算システム
特徴 スマホで完結、自動化による業務効率化、電子帳簿保存法対応、 豊富な連携機能
機能 交通費精算、経費精算、旅費精算、ワークフロー、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携、クレジットカード連携、ICカード連携、モバイルアプリ、領収書OCR、経費科目推測、承認ルート設定など
料金 企業規模によって異なります。
対象 中小企業、大企業、個人事業主
URL https://biz.moneyforward.com/expense/

マネーフォワードクラウド経費【公式】

freee経費精算

公式サイト:https://www.freee.co.jp/expenses/

freee経費精算とは、freee(フリー)株式会社が提供する幅広い企業での活用に適した経費精算システムです。

領収書をスマホで撮影するだけで詳細を自動でデータ化し、経費申請ができます。

別システムであるfreee会計と連携することで、経費データを自動で会計処理することも可能です。

項目 内容
サービス名 freee経費精算
提供会社 freee株式会社
概要 クラウド型の経費精算システム
特徴 AIによる自動化機能、スマホアプリ対応、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携
機能 経費精算、交通費精算、旅費精算、申請・承認ワークフロー、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携、クレジットカード連携、ICカード連携、領収書OCR、経費科目推測、自動仕訳など
料金 月額7,500円+650円×利用ユーザー数(税別)
対象 中小企業、大企業
URL https://www.freee.co.jp/expenses/

freee経費精算【公式】

バクラク経費精算システム

バクラク経費精算システム

公式サイト:https://bakuraku.jp/expense/

バクラク経費精算システムは、スマホで領収書の撮影をするだけで簡単に申請可能なシステムです。

軽減税率やインボイス制度の登録番号を判定し、不正や申請ミスを防止してくれます。内訳入力も自動でおこなわれます。

1度に100枚までの領収書をアップロードできるので、何度も申請手続きをおこなう必要がありません。

項目 内容
サービス名 バクラク経費精算
提供会社 株式会社LayerX
概要 クラウド型の経費精算システム
特徴 AI-OCRによる高精度な文字認識、 豊富な連携機能、柔軟なワークフロー設定、 シンプルなUI/UX
機能 交通費精算、経費精算、旅費精算、ワークフロー、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携、クレジットカード連携、モバイルアプリ、領収書OCR、経費科目推測、承認ルート設定など
料金 月額30,000円~(税別)
対象 中小企業、大企業
URL https://bakuraku.jp/expense/

バクラク経費精算システム【公式】

経費BANK

経費BANK

公式サイト:https://kb2.sbi-bs.co.jp/

経費BANKは、中小企業向けの経費精算システムです。

経費精算システムに必要な機能が揃っていながら月額1,500円から利用できるので、初めてシステム導入を検討する場合に利用しやすいでしょう。

紙の提出が不要なので、従業員側の申請の手続きの煩わしさが軽減されるうえに、企業側の書類保管が不要になります。

項目 内容
サービス名 経費BANK
提供会社 SBIビジネス・ソリューションズ株式会社
概要 クラウド型の経費精算システム
特徴 低価格、シンプルな操作性、 充実した機能、セキュリティ対策
機能 交通費精算、経費精算、旅費精算、ワークフロー、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携、クレジットカード連携、モバイルアプリ、領収書OCR、経費科目推測など
料金 月額1,500円~(税別)
対象 中小企業、個人事業主
URL https://kb2.sbi-bs.co.jp/

経費BANK【公式】

rakumoケイヒ

rakumoケイヒ

公式サイト:https://rakumo.com/

rakumoケイヒは、Google Workspaceの拡張ツールのクラウド型経費精算システムです。

スプレッドシートやドライブと連携して経費データを保存している企業は使いやすいでしょう。

電車の乗り換えをナビしてくれる「NAVITIME」とも連携でき、出発地と目的地を入力すれば最寄り駅からの交通費情報が自動で入力されるので、正しい交通費の申請がおこなえます。

項目 内容
サービス名 rakumoケイヒ
提供会社 株式会社rakumo
概要 クラウド型の経費精算システム
特徴 Google Workspaceとの連携、スケジューラー連携による交通費自動計算、 シンプルなUI/UX
機能 交通費精算、経費精算、ワークフロー、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携、クレジットカード連携、モバイルアプリ、領収書OCR、経費科目推測など
料金 300円×ユーザー数(12ヵ月単位の契約、税別)
対象 中小企業、大企業
URL https://rakumo.com/product/gsuite/expense/

rakumoケイヒ【公式】

ジンジャー経費

ジンジャー経緯

公式サイト:https://hcm-jinjer.com/

ジンジャー経費は、経費申請から振込データ作成まで一貫しておこなえる経費申請システムです。

PCだけでなく、スマートフォンからの操作が可能なので、領収書さえあればどこにいても経費申請の手続きをすることができます。

クレジットカードを連携しておけば利用明細をもとに経費精算ができるので、申請ミスが減らせます。

項目 内容
サービス名 ジンジャー経費
提供会社 jinjer株式会社
概要 クラウド型の経費精算システム
特徴 シンプルなUI/UX、 申請・承認のスピード化、 電子帳簿保存法対応、 勤怠管理システムとの連携
機能 交通費精算、経費精算、ワークフロー、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携、クレジットカード連携、モバイルアプリ、領収書OCR、経費科目推測、 経路検索、 予算管理、ICカード連携など
料金 月額基本料金+300円×ユーザー数(税別)
対象 中小企業、大企業
URL https://hcm-jinjer.com/keihiseisan/

ジンジャー経費【公式】

ジョブカン経費

公式サイト:https://ex.jobcan.ne.jp/

ジョブカン経費は、使いやすさを重視した設計で、リーズナブルな価格設定が魅力の経費精算システムです。

インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応しています。

完全ペーパーレス化を実現でき、電子化による業務効率化が図れます。

操作画面がシンプルなので、だれでも簡単に経費申請がしやすいです。

項目 内容
サービス名 ジョブカン経費精算
提供会社 株式会社Donuts
概要 クラウド型の経費精算システム
特徴 シンプルで使いやすいUI、 豊富な機能、低価格、 勤怠管理システム・ワークフローシステムとの連携
機能 交通費精算、経費精算、ワークフロー、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携、クレジットカード連携、モバイルアプリ、領収書OCR、経費科目推測、 経路検索、ICカード連携、 申請・承認など
料金 月額5,000円~(税別)
対象 中小企業、大企業
URL https://ex.jobcan.ne.jp/

ジョブカン経費【公式】

J’s NAVI NEO

公式サイト:https://www.jsnavineo.com/

J's NAVI NEOは、JTBグループが提供する経費精算システムです。

旅行会社か提供しているサービスならではの点として、出張管理機能がついているのが特徴です。

項目 内容
サービス名 J's NAVI NEO(ジェイズナビネオ)
提供会社 株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ
概要 クラウド型の経費精算システム
特徴 出張管理機能との統合、法人カード・交通系ICカードとの連携、 電子帳簿保存法対応、 JTBグループのノウハウ
機能 交通費精算、経費精算、旅費精算、ワークフロー、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携、クレジットカード連携、ICカード連携、モバイルアプリ、領収書OCR、経費科目推測、 経路検索、出張手配、出張管理など
料金 月額30,000円~ (税別)
対象 中堅企業、大企業
URL https://www.jsnavineo.com/

J's NAVI NEO【公式】

チムスピ経費

公式サイト:https://www.teamspirit.com/ex/

チムスピ経費とは、小規模~中堅企業向けの経費精算システムです。

交通費の経路検索やOCRで領収書を読み込むこともでる機能など、経費精算がスムーズにおこなえる機能が備わっています。

項目 内容
サービス名 チムスピ経費(旧:TeamSpirit経費精算)
提供会社 株式会社チームスピリット
概要 クラウド型の経費精算システム
特徴 勤怠管理・工数管理との連携、柔軟なカスタマイズ性、電子帳簿保存法対応、モバイル対応
機能 交通費精算、経費精算、旅費精算、ワークフロー、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携、クレジットカード連携、ICカード連携、モバイルアプリ、領収書OCR、経費科目推測、 経路検索、予算管理、承認ルート設定など
料金 月額15,000円~(税別)
対象 中小企業、大企業
URL https://www.teamspirit.com/ex/

チムスピ経費【公式】

invox経費精算

invox経費精算とは、経費精算の申請、承認、原本提出などの紙のやりとりをすべて電子化できる経費精算サービスです。

電子で完結できるため、経費精算のために出社をする必要がなく、リモートワークで働いている従業員が多い企業に合っています。

項目 内容
サービス名 invox経費精算
提供会社 株式会社invox
概要 クラウド型の経費精算システム
特徴 業界最安水準の低価格、AI-OCRによる自動データ化、電子帳簿保存法・インボイス制度対応
機能 経費精算、交通費精算、旅費精算、申請・承認ワークフロー、電子帳簿保存法対応、会計ソフト連携、近場交通費の経路検索・登録、領収書OCR、自動仕訳など
料金 月額1,980円+300円×利用ユーザー数(税別)
対象 中小企業、大企業
URL https://invox.co.jp/expense

invox経費精算【公式】

Bill One経費

Bill One経費は、企業の経費精算プロセスを効率化するために設計されたクラウドベースの経費精算サービスです。

全社員に専用のビジネスカードが発行されるため、立替経費をなくすサービスことができ、領収書と明細の突合が効率化できることも特徴です。

項目 内容
サービス名 Bill One経費
提供会社 Sansan株式会
概要 クラウド経費管理サービス
特徴 立替経費の削減、月次決算の迅速化、オンライン経費決済、法令遵守
機能  経費精算・管理 、請求書処理 、 支払い管理 、会計システム連携、電子帳簿保存法対応 、インボイス制度対応、ビジネスカード発行
料金 月額15,000円~(税別)
対象 中小企業、大企業
URL https://bill-one.com/exp/

Bill One経費【公式】

Concur Expense 経費精算システム

Concur Expense 経費精算システムは、経費精算の業務を効率化するための自動化が可能なクラウドベースのソリューションです。

経費の自動化をするために必要な、領収書を撮影してデータ化するシステムやクレジットカード・ICカードの連携が備わっています。

不適切な経費申請を検出するチェック機能も備わっているので、経費の不正や無駄を省くことが可能です。

項目 内容
サービス名 Concur Expense 経費精算システム
提供会社 株式会社コンカー
概要 経費精算システム
特徴 新しい法制度に対応、経費精算の規制緩和、領収書・請求書の電子化、小口現金の廃止、経理DX
機能  経費精算・管理 、請求書処理 、 支払い管理 、会計システム連携、電子帳簿保存法対応 、インボイス制度対応、
料金 月額30,000円~、初期費用10万円
対象 中小企業、大企業
URL https://www.concur.co.jp/expense-management

Concur Expense【公式】

ハーモス経費

ハーモス経費は、AI-OCR機能や駅すぱあと連携、自動仕訳など機能が充実しており、20年以上の実績に基づく手厚いサポート体制が強みです。

経理担当者と申請者双方の負担を軽減し、長期安定運用を重視する企業におすすめできます。

項目 内容
サービス名 ハーモス経費
提供会社 イージーソフト株式会社
概要 経費精算システム
特徴 経費精算のみならず、交通費精算、出張旅費精算、支払依頼に必要な機能を追加料金なしで利用可能です。
機能 交通費精算、経費申請・精算、出張申請・精算、支払い依頼、汎用ワークフロー、請求書発行
料金 月額29,000円~
対象 中小企業、大企業
URL https://www.ezsoft.co.jp/ekeihi/

ハーモス経費【公式】

経費精算システムが出来るとは?

経費精算システムは、交通費や接待費などの経費申請から承認、支払いまでの一連のプロセスをデジタル化し、効率的に管理するためのシステムです。

クラウド型のサービスが主流となっており、PCやスマートフォンから利用できます。

経費精算システムの主な機能として、以下が挙げられます。

  • 経費申請機能
  • 承認ワークフロー機能
  • 経費データ管理機能
  • 支払処理機能
  • コンプライアンス対応機能
  • システム連携機能
  • モバイル対応機能
  • カスタマイズ機能

システムによって異なる場合があるため、導入時には自社の業務フローや要件に合わせて、必要な機能を精査することが重要です。

また、将来的な拡張性も考慮に入れながら機能の選定を行うことをお勧めします。

経費精算システムを選ぶ5つのポイント

経費精算システムを導入するうえで、下記の5つのポイントは押さえておきましょう。

自社の業務フローに適しているか

導入しても、使いづらくては意味がありません。

そのため、現状の経費精算業務における課題や非効率な部分を洗い出し、どのようなフローで処理されているかを明確化しましょう。

そして、必要な機能が備わっているか、既に使用している他ツールと連携できることや、柔軟な設定ができるのかも確認しておくと長く活用することが可能です。

システムの使いやすさ

従業員にとって分かりやすく、使いやすいかも重要です。

複雑な仕様だとミスや操作方法の問い合わせが多発し、かえって導入したことがマイナスになる可能性もあります。

サポート体制の充実度

初期設定のサポートや操作研修、運用時のトラブル対応、機能追加のカスタマイズなどのサポート体制も、導入する際に確認しておきたいポイントです。

導入して終わりではなく、円滑な運用をおこなうことで導入の効果を得られます。

そのため、運用を成功させるためのサポート体制が整っている経費精算システムのサービスを選びましょう。

セキュリティ対策面

経費精算システムには、従業員の個人情報や企業の財務情報など、重要なデータが蓄積されます。

そのため、適切なセキュリティ対策が施されているかを確認しましょう。

最新の法令への対応

2024年1月から改正電子帳簿保存法が施行されたように、将来新たな法令が施行される可能性があります。

そのため、最新の法令に対応しているシステムを提供しているかも確認が必要です。対応していないと、将来的にも仕様の更新がされない可能性があるので注意してください。

経費精算システムを導入するメリット

経費精算は、企業を運営していく中で多々発生する業務です。

そして、経費を申請をする人、承認する人、精算する人と複数の段階を踏む必要があり、手続き完了までに手間がかかります。

それらを解消してくれるのが、経費精算システムです。具体的なメリットを挙げると以下があります。

経費申請がしやすい

従来の経費申請では、原本の領収書を添付して経理に提出するという方法がとられていたことが多いです。

しかし、昨今リモートワークで働く割合が増えて経費申請のために出社する必要があるケースも少なくありません。

経費精算システムを導入していれば、パソコンやスマホで申請することができるので、わざわざ出社する必要もありません。

書類の管理が不要

システム化することで紙での書類が発生しないため、経費精算に必要な書類の管理をおこなう手間がなくなります。

領収書の紛失のリスクもありません。

コスト削減

経費精算システムを導入することで、今まで人がおこなっていた業務をシステムに任せることが可能です。つまり、その分の人件費を減らすことができます。

ほかにも、データで管理によるペーパーレス化による紙の費用削減、郵送費の削減、印紙代の削減にもつながります。

業務効率化

今まで経費精算に費やしていた時間を削減できます。他の業務に時間をあてることができるので、業務の質が上がるでしょう。

また、機械が対応することでヒューマンエラー防止になり、正確な経費精算の手続きができます。

申請内容の可視化

経費精算システム内でデータの集計ができるので、経費の項目ごとに使用状況を可視化することが可能です。

多く使われている経費項目について、無駄が無いかの見直しがしやすくなるでしょう。

経費精算システムを導入する際の注意点

経費精算システムを導入メリットがある一方で、いくつかデメリットも存在します。

導入・運用コスト

経費精算システムを導入するにあたって、システムの購入、カスタマイズ、導入サポートなどの費用が発生します。

また、それらを運用するにも毎月コストが発生します。

そのため、人件費のコストカットが目的なのであれば、導入・運用コストのほうが安く済むかどかを事前に知れべておきましょう。

エラー対応の発生

システムを利用するにあたって、システムエラーが発生する可能性もあります。

エラーが発生してしまうと、解消されるまでは手続きが進められないリスクが考えられるでしょう。

経費精算システムの導入事例

最後に経費精算システムの導入事例を紹介します。

実際に導入した例を参考に、自社での活用方法をイメージしてみましょう。

株式会社キュリカ(東京都渋谷区)

導入から1年近く経過しましたが、一番大きな効果はリモートワークが一挙に進んだということです。導入前は会計伝票の起票や経費精算や稟議申請の回覧など出社しなければできなかったさまざまな業務が、リモートで対応可能となり、ペーパーレス化にも寄与しています。管理部門の業務は作業効率という面では当初4人体制だったのが、現在は2人体制で可能となり、上場に向けた準備に注力できる環境が整いつつあります。機密情報保護の関係で書類を持ち帰れないという制限はありますが、会社で対応する仕事と、自宅からオンラインでできる仕事とのメリハリをつけて、リモートワーク率は導入前のゼロから50%になりました。

引用:株式会社キュリカ/IT導入補助金2020活用事例

株式会社ポケットマルシェ(岩手県花巻市)

オフラインの会計ソフトでは手入力で時間と労力がかかっていた会計処理が、「freee会計」ではオンラインバンキングとの連携により入出金履歴を自動的に取り込むことが可能となりました。従来の作業時間で考えると3割程度は削減できたのではないでしょうか。

 

これまでは細かな税務・会計上の課題を検討する時間が思うように作れなかったのですが、ITツール導入によって削減できた時間を有効活用することで経理データの精度が格段に上がり、その結果、税理士等への仕訳の妥当性の確認などがスムーズになりました。

引用:株式会社ポケットマルシェ/IT導入補助金2020活用事例

まとめ

経費精算システムの導入は単なる業務効率化にとどまらず、企業の経営改革を推進する重要な取り組みとなります。

システムの導入を検討している企業担当者の方は、一度問い合わせをしてみることをおすすめします。

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