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情シスの仕事内容や役割を職種別に解説。必須のスキルやキャリアパスもご紹介

情シスの仕事内容や役割を職種別に解説。必須のスキルやキャリアパスもご紹介

情シスとは、情報システム部門の略称で、企業の競争力や生産性を高めるために欠かせない存在です。

自社の業務プロセスやデータ管理を効率化し、コスト削減や品質向上に貢献するとともに、イノベーションや付加価値の創出に必要な情報技術や知識を提供しています。

IT社会において需要や将来性が高い部門なので、情シスで働きたいと感じる方も多いことでしょう。

情シスとひとくちに言っても、さまざまな職種や役割があります。本記事では情シスの役割や職種別の仕事内容、求められるスキルなどについて解説します。

目次

情シスの大きな3つの役割

情シスには大きな役割が3つあります。

情報システムの構築と運用

情シスには、組織の業務を支える情報システムの構築と運用を担う役割があります。

情報システムはハードウェアやソフトウェア、ネットワークなどの技術的な要素とデータや業務プロセス、人や組織などの非技術的な要素から構成されます。情シスはこれらの要素を統合し、効率的かつ効果的に機能させるために、計画・設計・開発・導入・運用・保守・改善などの一連の活動を行います。

また、情報システムのパフォーマンスや品質を測定し、問題や障害を解決し、利用者のニーズやフィードバックに応えることも重要な役割です。

情報セキュリティの確保

企業が保有する情報資産の機密性や可用性を保護するために、情報セキュリティを確保することも情シスの役割です。

情報セキュリティは、外部からのサイバー攻撃や内部からの不正利用などの脅威に対抗します。これは技術的な対策だけでなく、組織的な対策や人的な対策も必要です。

情報戦略の策定

情シスは、自社のビジョンや目標に沿って、情報活用の方向性や目的を定める情報戦略の策定を担います。

情報戦略は、組織が競争優位性を獲得するためにどのように情報システムやデータ分析などの技術を活用するかを明確にするものです。

情シスは経営層や各部門と連携し、現状分析や市場調査を行い、将来的なニーズや課題を把握します。そのうえで優先順位や目標を設定し、具体的なプランや予算を立案することで、情報戦略を作成します。

情シスの具体的な仕事内容

情シスの仕事内容を大きく4つに分けて解説します。

システム開発・運用・保守・改善

自社の業務に必要なシステムを、開発・運用・保守・改善します。

開発・運用・保守・改善の業務内容を、具体的にご紹介します。

開発

業務に必要なシステムやアプリケーションを設計・開発・テスト・導入します。プログラミング言語やフレームワーク、データベースなどの技術を使って、利用者の要求や仕様に応えるシステムを作ります。

運用

開発したシステムやアプリを安定的に稼働させます。サーバーやネットワークなどのインフラの管理や監視、バックアップやリカバリー、パフォーマンスチューニングなどを行います。

保守

開発したシステムやアプリケーションを常に最新の状態に保ちます。バグや不具合の修正、機能追加や改善、バージョンアップや移行などを行います。

改善

システムやアプリをより効率的かつ効果的に使えるように改善します。利用者のフィードバックやデータ分析をもとに、システムの品質や利便性、ユーザビリティなどを向上させます。

情報セキュリティ対策

企業の重要な情報資産を守るための情報セキュリティ対策も、情シスの重要な仕事です。開発したシステムやアプリケーションを外部からの攻撃や漏洩から守ります。

たとえばファイアウォールや認証、権限管理などの技術を使って、システムの安全性や信頼性を確保します。

情報セキュリティポリシーや規程を策定し、社員や関係者に教育や啓発を行うのも情シスの仕事です。監査や評価を実施し、改善策を提案することで、情報セキュリティマネジメントを行います。

社員や取引先に対して、パスワードの管理や機密情報の取り扱いなどのセキュリティ教育を実施するのも仕事です。

ヘルプデスク

社内の利用者からの問い合わせや相談に応じるヘルプデスクを担当します。

問い合わせや相談は、電話やメールなどで受け付けます。必要に応じて現場に出向いて対応したり、ほかの部署と連携したりします。

IT戦略の策定・実行

企業全体の経営戦略に沿って、IT戦略を策定・実行するのも情シスの仕事です。

業務プロセスや経営戦略と連動させて、情報システムの役割や方向性を明確にします。そのうえで具体的なIT活動計画や予算を作成し、実施します。

たとえば業務効率化やコスト削減などの目標を達成するために、どのようなシステムを導入するか、どのような予算や人員を割り当てるかなどを決めます。

またIT活動の効率化や品質向上を図ることや、IT活動の成果評価や改善提案を行うことも仕事です。

情シスに所属する主な職種と各仕事内容

ここからは、情シスに所属する主な職種に分け、仕事内容を解説します。

システムエンジニア

システムエンジニアは、システムの設計・開発・運用・保守などを行う技術者です。自社の情シスに所属する場合は社内SEともいいます。

各部署における課題や要望をヒアリングし、最適なシステムを設計・開発します。

たとえば各部署の業務フローや要件を分析し、システムの仕様や設計書を作成したり、テストやデバッグを行ったりします。

プログラマー

システムエンジニアが設計したシステムを実現するために、コンピュータに命令を与えるプログラムを作成するのがプログラマーです。

さまざまなプログラミング言語や開発環境を使って、効率的で安全、高品質なプログラムを作ります。

具体的には、システムの仕様や設計書にもとづいてコードを書く、コンパイルや実行をする、エラーやバグを修正するといった仕事があります。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計・構築・運用・保守・監視・トラブルシューティングなどを行う職種です。

コンピュータやサーバーなどの機器をインターネットや社内ネットワークに接続し、通信をスムーズにします。

たとえばLANケーブルやルーターなどの機器の配線、IPアドレスやドメイン名などの設定、ネットワークの速度や安定性やセキュリティのチェックといった仕事があります。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データベースの設計・構築・運用・保守・最適化などを行います。

たとえばデータの構造や関係性を定義したり、SQLという言語でデータの追加・削除・変更・検索を行ったりします。

データのバックアップやリカバリーをするのも、データベースエンジニアの仕事です。

サーバーエンジニア

システムで使うサーバーを設置・管理・運用するのが、サーバーエンジニアです。

サーバーの性能や容量、セキュリティなどを考慮して、サーバーの設定や更新などを行います。

具体的には、サーバーの種類や台数や場所を決めたり、OSやアプリケーションなどのインストールやアップデートを行ったりします。サーバーの稼働状況やログなどの確認も行います。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、システムやネットワーク、データなどを外部からの攻撃や不正利用から守る職種です。

たとえば暗号化技術を使ってアクセス権限や制限を設定する、侵入検知システムやウイルス対策ソフトなどを用いて攻撃や不正行為を検知・防止するといった仕事があります。

セキュリティポリシーやルールや手順を策定し、セキュリティ対策や監査、教育などを行うのもセキュリティエンジニアです。

サポートスタッフ

サポートスタッフは、社内システムの利用者からの問い合わせや要望や苦情などに対応します。

よくある問い合わせはシステムの使い方や操作方法、トラブルの解決方法などです。

システムのログイン方法やパスワードの変更方法、画面がフリーズした場合やエラーメッセージが出た場合の対処法の案内といったケースが多くあります。

情シスに求められるスキル

情シスで働くためには、どんなスキルを備えておくべきなのでしょうか。情シスメンバーに必要とされるスキルについて解説します。

情報システムに関する専門知識と技術

前提として、情報システムに関する専門知識と技術を持っていることが求められます。

たとえばプログラミング言語やデータベース、ネットワーク、セキュリティなどの基礎的な知識や技術です。

チームワークやコミュニケーションスキル

情シスで働くためには、チームワークやコミュニケーションスキルが重要です。

情シスはほかの部署や外部のパートナーと連携してプロジェクトを進めることが多いため、円滑なコミュニケーションや協調性が欠かせません。

ヒアリングと提案スキル

ヒアリングと提案スキルは、情シスに必須のスキルです。

情シスでは各部署に対し、自社の経営戦略や業務プロセスに合わせた情報システムの提案を行うことがあります。その際には、利用者のニーズや課題を正確に把握するためのヒアリングスキルが必要です。

また、自分たちが提供できる最適なソリューションを効果的に説明するための提案スキルも求められます。

マネジメントスキル

情報シスでは、複数のプロジェクトを同時に進めることがあります。その際には、プロジェクトの目標や期限、予算、品質などを管理するためのマネジメントスキルが必要です。

また、プロジェクトメンバーや関係者とのコミュニケーションや調整も円滑に行うことが求められます。

情シスとして活躍できる人物像

情シスのメンバーは、専門知識やコミュニケーションスキルが求められるのに加え、常に最新の技術動向や市場動向にアンテナを張ることが必要です。

自ら学ぶ姿勢や能力を持ち、常に技術的な向上を目指すことができる人物が情シスのメンバーとして活躍できるでしょう。

また、情シスには自社の課題や問題に対して主体的に取り組み、創造的かつ論理的に解決できる力が必要です。

論理的思考力や課題解決力があり、高いコミュニケーション能力を発揮できる人物は、情シスに適性があります。

情シスの評価ポイントと課題

情シスへの転職や就職を考えている人が知っておきたいこととして、情シスの評価ポイントと課題があります。

企業が情シスに対してどのような点を評価しているのかを知ることで、自分の仕事の目標や方向性を明確にし、自分の能力や貢献をアピールすることができます。

以下では、情シスの一般的な評価ポイントと課題を紹介します。

情報システムの品質や安定性を評価

情報システムが正確に機能しているか、障害やエラーが発生していないか、セキュリティやバックアップが十分に行われているかなどを指標として評価します。

この場合、客観的で定量的な評価が可能である一方、品質や安定性だけでは情報システムの価値を十分に反映できないという課題があります。

たとえば品質や安定性が高くても、利用者のニーズに合わない情報システムは効果が低いといえるでしょう。

情報システムの効果や効率を評価

情報システムが、業務や経営にどのような効果や効率をもたらしているかを指標として評価します。

この場合、情報システムの価値や貢献度を直接的に測ることができます。ただし、効果や効率性は外部環境やほかの部門の影響を受けるため、因果関係を明確にすることが難しい点がネックです。

人材や組織の評価

情報システム部の人材や組織が、どのような状況にあるかを指標として評価します。

この場合、情シスの内部的な強みや弱みを把握することができます。しかし、人材や組織の評価は主観的で定性的なものが多いため、客観的で一貫した評価が難しいという課題があります。

また、人材や組織の評価だけでは情シスの成果や責任を明確にすることは難しいです。

情シスの評価は難しく、定まっていない

情シスは企業の情報化やデジタル化を支える重要な部署ですが、その業績や貢献度をどのように評価すべきなのかは難しい問題です。

そのため情シスの評価方法は定まっておらず、評価基準を複数組み合わせて評価するというケースもあります。

情シスへの就職や転職を考えている方は、希望する情シス部門でどのような評価方法が採用されているのかの確認が必要です。

情シスで働くメリットや魅力

ここからは、情シスで働くことのメリットや魅力を確認しましょう。

自社の業務効率化や価値創造に貢献できる

情シスで働くことで自社業務の効率化や品質の向上、コストの削減、新しいサービスや商品の開発など自社の価値を高めることができます。

自分の手がけたシステムが会社全体や社会に役立つことを実感できることは、大きなやりがいでしょう。

クリエイティブな仕事ができる

情シスでは利用者のニーズや課題を把握し、最適なソリューションを提案・実現することが求められるため、常に創造的な発想やアイデアが必要です。

また、プログラミング言語やツールなどを使って自分の思い描いたものを形にすることができます。

自分のオリジナリティやセンスを発揮できるクリエイティブな仕事です。

情報技術の最新動向やトレンドに触れることができる

情シスでは、情報技術の進化に合わせて常に最新の知識やスキルを身につけることが必要です。

そのためAIやクラウド、ビッグデータ、IoTなど最先端の技術やトレンドに触れる機会が多くあります。

自分の専門性を高めるとともに、時代の変化に対応できる柔軟な思考力や学習能力を養うことも可能です。

汎用性が高いスキルを身につけられる

情シスはあらゆる業界や分野において業務効率化や価値創造に貢献するため、他社でも活躍できる汎用性の高いスキルを身につけることができます。転職や独立などを通じてキャリアを広げる際に有利に働くでしょう。

将来性の高いスキルを持つことで、安定した転職や就職、自分の興味や適性にあわせた幅広いキャリアパスの選択が可能です。

給与や福利厚生も魅力

情シスの業務は高度な専門性や知識を要するため、一般的に給与水準が高い傾向にあります。特に規模が大きい企業であれば情シス部門が単独で存在し、給与や福利厚生が恵まれています。

また情シスの社員に対して、資格取得支援制度研修制度などを提供している企業も多くあります。自己啓発やキャリアアップに役立つでしょう。

情シスで働くデメリットや大変な部分

情シスで働くことは上記のようなメリットや魅力がある一方で、デメリットや大変な部分もあります。

就職や転職を考える際には、特に以下の点を理解しておくことが大切です。

最新技術に関する勉強や研修が常に必要

情シスではIT業界の動向や最新技術を常に把握しておく必要があるため、勉強や研修が欠かせません。

しかし、日々の仕事量や期限に追われてしまい、勉強や研修に十分な時間を割けないことも多いでしょう。それによって今度は技術が業務に追い付かず、仕事に悪影響を及ぼします。

また、携わる案件によっては自分の興味や得意分野とは異なる技術を学ばなければならない場合もあります。

トラブル発生時には残業や休日出勤がある

情シスはシステムの開発や運用に関わるため、システムにトラブルが発生した場合、迅速に対応しなければなりません。

トラブルの原因や解決方法を探るのは容易ではなく、時間がかかることもあります。その結果、残業や休日出勤が多くなることも珍しくありません。

トラブルの責任や影響を負うこともストレスになるでしょう。

コミュニケーションや協調性が必要

情シスでは、技術的なスキルだけでなく、コミュニケーションや協調性も重要です。

システムの開発や運用はチームワークが必要であり、ほかの部署や外部のパートナーとも連携しなければなりません。そのため、自分の意見や要望を伝えるだけでなく、他者の意見や要望を聞くことも大切です。

コンフリクトや誤解を避けるためにも、明確かつ丁寧なコミュニケーションが求められます。

こうしたスキルは技術的なスキルとは異なるため、苦手だと感じる人もいるでしょう。

情シスのキャリアパス

最後に、情シスの代表的なキャリアパスを紹介します。

スペシャリストとしてキャリアを積む

スペシャリストとしてキャリアを積む場合は、自分の得意分野を深く掘り下げて、専門性を高めることが必要です。

また、最新の技術動向や市場ニーズにも敏感になり、常に学び続ける姿勢が求められます。

スペシャリストとしてキャリアを積むメリットは、自分の技術力や知識を活かして、自社に高い付加価値を提供できることです。

情シスの管理職を目指す

情シスの管理職になるキャリアもあります。

管理職になるためには専門的な技術力や知識だけでなく、プロジェクト管理や人材育成、予算管理などのマネジメント能力も必要です。

また、情シスは企業の経営戦略にも密接に関わる部門であるため、ビジネス視点やコミュニケーション能力も重要です。

管理職になるメリットは、自分の部下やプロジェクトを率いて情シスの業績や貢献度を高められることです。経営層や他部門とも積極的に関わり、企業全体の発展に貢献できます。

他部署に異動してキャリアを広げる

情シスでは、他部署と連携して業務を進めることがあります。他部署のIT・システムに関わる経験を通じて他部署の業務に興味を持った場合は、異動してキャリアを広げることも可能です。

IT・システムに関わる部署であれば、情シスで培った知識やスキルを活かして異動先の業務に順応できるため、キャリアの幅を広げられます。

他社の情シスに転職してスキルを活かす

他社の情シスに転職してキャリアアップする道は、情シスの王道のキャリアパスです。

IT人材はどの業界や企業でも不足しているため、自分の希望にあった求人に出会える可能性があるでしょう。

転職するメリットは、自分の持っている技術力や知識を他社のシステムにも活かせることです。他社の情シスの業務や課題について学ぶことができ、スキルの幅も広げられます。

独立する・フリーランスになる

企業に所属するのではなく、独立やフリーランスとして活動することも可能です。

独立には高い技術力や知識だけでなく、自分で仕事を探したり、契約を結んだりといった能力も必要です。働く時間や場所の管理や税金や保険の手続きなどもすべて自分でする必要もあります。

しかし自分の好きな仕事を選べたり、自分のペースで働いたりできることは魅力です。自分の技術力や知識を直接お客様に提供できることでやりがいも感じられるでしょう。

まとめ

情シスは、情報システムの構築・運用、情報セキュリティの確保、情報戦略の策定を担う部署です。

システムエンジニアやプログラマーなど多数の職種があり、それぞれに仕事内容や役割が異なります。

まずは自分の興味がある分野の職種について知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

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BackOfficeDB編集部
この記事の執筆者
BackOfficeDB編集部
こんにちは。BackOfficeDB編集部です。 私たちは、管理部門に関する情報発信を専門にしています。 業務効率化や、各職種のキャリアプラン、スキルアップなど、管理部門の様々なお悩みにお答えします。