関連サービス
総務部門では、福利厚生や社内規則の策定、労働環境の整備など企業の基盤となるさまざまな業務を担っています。優秀な総務人員に対するニーズは常にあるため、自身の経験を活かしてキャリアアップするなら転職は有効な選択肢のひとつです。
その際には転職エージェントを活用することで転職活動を有利に進められるでしょう。とはいえ、どの転職エージェントでもよいわけではありません。
本記事で総務におすすめの転職エージェントや活用の方法を知り、転職に役立てましょう。
総務の転職支援に特化した、転職エージェントを4社紹介します。
特化型のエージェントは、管理部門の転職事情や業務内容に精通しているため、よりマッチした求人の紹介や的確なアドバイスが受けられ、ミスマッチの少ない転職を実現できるのがメリットです。
BEET-AGENTは、総務をはじめとする管理部門・バックオフィス系職種に特化した転職エージェントです。
コンサルタントは管理部門の働き方を熟知しているため、実態に沿った的確なアドバイスを受けられます。
年収500万円以上やリモートワーク可能など、多彩な総務求人を扱っています。メンバークラスからCXOまで幅広いタイプの方が利用できますが、特に総務経験の豊富な方におすすめのエージェントです。
また、総務と関連性の高い職種に特化して求人を取り扱っているため、総務の経験を活かしつつほかのバックオフィス業務に触れてみたい方におすすめです。
◆公式サイト:https://beet-agent.com/
ヒュープロは、管理部門に特化しており、スピード内定を得意としている転職エージェントです。管理部門求人を幅広く保有しており、総務求人についても紹介してもらえます。
公開求人全国11,899件(2024年9月30日現在)なので、働きたい職場環境の総務求人がみつかるかもしれません。
公式サイト:https://hupro-job.com/
MS Agentは、管理部門および会計士や税理士などの士業特化型のエージェントです。
創業から30年以上管理部門の転職支援を行っているため、管理部門のキャリアに詳しく、蓄積された転職ノウハウを提供してくれます。
管理部門系職種を求める企業とのネットワークが構築されているため、MS Agentにしかない限定求人も扱っています。
◆公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/
管理部門・バックオフィスに特化した転職サイトです。SYNCAは自分で求人を探して応募するか企業からのスカウトをきっかけに選考が始まります。
必要に応じてキャリアアドバイザーのサポートも受けられるため、自分に合った活動方法を選択できます。老舗メーカーからAIベンチャーまで多彩な求人を取り扱っています。
◆公式サイト:https://synca.net/
総務としての転職市場価値を知りたい方や、自分のペースで転職活動を進めたい方などは、スカウト型転職サイトの利用も検討しましょう。
このタイプの転職サイトは、職務経歴書を登録するとそれを見た企業の担当者からオファーがあるため、気になるオファーがあればすぐ選考に進めるでしょう。
オファーの数や質を見て、自身の市場価値を判断することもできます。
ビズリーチは、即戦力のハイクラス人材向け転職スカウトサービスです。
サービスの導入企業数が2万社以上と非常に多く、スカウト型転職サイトの中でトップクラスの水準を誇ります。
管理職や経営幹部などのプロフェッショナル人材向け求人が多いので、総務の管理職経験者やCAO(最高総務責任者)候補としての転職を目指す方に向いています。
ビズリーチには登録審査があり、一部を除いて有料という特徴がありますが、キャリアに自信のある方にはマッチしやすいサイトです。
◆公式サイト:https://www.bizreach.jp/
リクルートダイレクトスカウトは、リクルートが展開するハイクラス向け転職スカウトサービスです。
年収800万~2,000万円の高年収求人が多いので、年収にこだわりがあるハイクラス人材におすすめです。
登録審査がなく、無料で利用できるため、転職を急いでいない方や転職に費用をかけたくない方などにとっては利用しやすいサービスです。
◆公式サイト:https://directscout.recruit.co.jp/
doda Xとは、大手転職エージェントdodaが運営するハイクラス向けのスカウト型転職エージェントです。
企業やヘッドハンターからスカウトが届き、魅力的な求人であれば応募するというように、通常の転職活動よりも手間がかかりません。
自分で直接求人に応募することも可能なので、自分に合う転職活動スタイルを見つけるために利用するのもいいでしょう。
公式サイト:https://doda-x.jp/
総合型の転職エージェントの中から6社紹介します。
総合型の転職エージェントは業界や業種を問わず幅広い求人を扱っているため、総務の取り扱い求人の数も多いという特徴があります。
リクルートエージェントは、業界最大手の総合型転職エージェントです。非公開求人数が20万件以上と圧倒的に多く、総務などの事務系求人も豊富に扱っています。
多数の求人情報の中から自分に合った総務求人に出会える可能性があるため、求人数を重視したい場合は利用を検討しましょう。大手企業や有名企業の求人も多く、年収が高い総務求人もあります。
◆公式サイト:https://www.r-agent.com/
dodaは、求人件数と転職サポートの質に定評がある総合型のエージェントです。
dodaは転職エージェントと転職サイトの両機能を備えた転職サービスなので、転職サポートを受けることも、企業からのスカウトを活用して転職活動を進めることもできます。
また転職に関するコンテンツやツールが非常に充実しているので、転職ノウハウの構築に役立ちます。
◆公式サイト:https://doda.jp/
マイナビエージェントは、20代・30代の若手人材に強い総合型のエージェントです。
2023年のオリコン満足度調査 転職エージェントでは第1位を獲得しており、求職者からの評判も上々です。
マイナビエージェントは「じっくり聴く」というキャッチフレーズを打ち出していることもあり、キャリアカウンセリングに力を入れています。転職活動に不安がある総務人材や、転職が初めての方に適したエージェントです。
◆公式サイト:https://mynavi-agent.jp/
パソナキャリアは、ハイクラス向けの総合型転職エージェントです。
派遣領域で構築した企業との強いパイプを活かし、多数の企業との取引実績があります。管理職求人の割合が高く、ハイクラスの非公開求人を多く扱っているため、総務で管理職経験のある方におすすめです。
年収アップ率が61.7%と高いため、スキルや経験に見合った年収を得たいと考えている方は利用を検討しましょう。
◆公式サイト:https://www.pasonacareer.jp/
JACリクルートメントは、ミドル・ハイクラス人材向けの総合型エージェントです。
オリコン満足度調査のハイクラス・ミドル転職部門では5年連続で1位を獲得するなど、ミドル層の転職で確固たる地位と評価を築いています。
外資系企業やグローバル企業にも強いため、語学力を活かしたい方やグローバルに活躍したい方は登録を検討しましょう。各業界や業種に精通したコンサルタントが英文レジュメの作成アドバイスなど転職をサポートしています。
◆公式サイト:https://www.jac-recruitment.jp/
総務が転職する場合、そもそも転職エージェントを使ったほうがよいのか迷う方もいるかもしれません。しかし総務の転職では転職エージェントを使うべきです。
その理由は以下のようなメリットがあるからです。
非公開求人には、高待遇や有名企業、独占案件などの魅力的な求人が多く含まれています。非公開求人に応募することで、競争率を抑え、希望に沿った転職ができる可能性が高まります。
非公開求人に応募するには、転職エージェントに登録して担当者と相談する必要があるため、転職エージェントを使う大きなメリットのひとつです。
転職エージェントは総務の求人市場に詳しく、企業のニーズや採用基準を把握しています。そのため、求職者の経歴やスキルを効果的にアピールできるように応募書類の添削を行ってくれます。また、面接では、企業の文化や求められる人物像にあわせて具体的な回答例やアドバイスを提供してくれます。
こうしたサポートにより、自分の強みを伝えやすくなり、選考通過率が高まるでしょう。
転職活動は基本的に現職と並行して行う必要があり、忙しい方にとっては時間の捻出が課題となります。
転職エージェントは求人探しや応募先とのやり取り、面接のスケジュール調整などを代行してくれるため、転職活動を効率化できます。時間があまりとれない方でもスムーズに転職活動を進められるでしょう。
ミスマッチのない転職を実現するには、応募先の情報収集が欠かせません。しかし自分で情報収集する場合、企業のHPや求人の募集要項など公開されている情報に限定されがちです。
この点、転職エージェントは企業とのパイプを活かし、職場の雰囲気や企業風土などの内部情報も把握しています。自分だけでは得るのが難しい情報も提供してもらえるためミスマッチの回避につながります。
自分の経歴やスキルを正しく評価してもらい年収アップにつなげるには、年収交渉をするのも効果的な方法です。しかし自分で交渉する場合、客観的な視点や相場観がないことから先方を納得させるのは難しい面があります。
転職エージェントに依頼すれば、求職者の経歴やスキルに見合った年収を獲得できるよう交渉してくれます。市場の年収相場や交渉のポイントを押さえているため、年収が上がる可能性が高まります。
総務の転職活動をしっかりサポートしてくれるエージェントを選ぶには、以下のポイントを意識することが大切です。
まずは、総務や管理部門の求人を扱っているかどうかが重要です。いくら優秀なエージェントでも希望職種の求人を扱っていなければ何の意味もありません。
また総務求人はあっても年収が低すぎるなど質が悪い求人では、多数紹介されても時間の無駄になってしまいます。そのため求人の数だけなく質もチェックしましょう。求人数は少なくても質が高い求人をしっかり紹介してくれるエージェントなら利用価値は高いです。
転職エージェントにはさまざまな種類があり、すべてのエージェントが総務の転職に強いとは限りません。転職活動を有利に進めるためには希望の業界や総務の業務内容などに詳しいエージェントのサポートが必要です。
これを確かめるためには総務の市場動向やトレンド、キャリアパスなどに関する質問が効果的です。質問に対して具体的で分かりやすく答えられるエージェントであれば信頼できます。
転職エージェントはキャリアや希望に合わせて最適な求人を紹介してくれますが、そのためには担当コンサルタントとのコミュニケーションが重要です。相性があわない場合、コミュニケーションがうまくとれずに希望とは異なる求人を紹介されてしまう可能性があります。
またエージェントとの連絡の際にも、忙しい時間にばかり連絡してくるような場合には、こちらの都合や希望を無視しているような行動にストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
エージェントを利用する際には相談しやすいかどうか、フィードバックが的確かどうか、スケジュールや連絡方法があっているかどうかなどをチェックしましょう。
転職エージェントの実績や評判もチェックしましょう。総務の転職を成功させた実績はあるか、求職者からの評判がどうなのかは客観的にエージェントを評価するために重要な視点です。
公式サイトには基本的によいことしか書いていないため、転職口コミサイトやSNSなど実際に利用した人のリアルな声も参考にするとよいでしょう。その際にはあくまでも個人的な意見であるという点も踏まえ、情報を広く見ることが大切です。
ここからは転職エージェントを活用するためのポイントを解説します。
転職エージェントとのやり取りでは「希望をはっきり言わないと伝わらない」という意識が求められます。自分が何を求めているのか、どこに妥協できるのか、どこにこだわりたいのかを明確に伝えましょう。そうすることで、エージェントはより適切な求人を探してくれます。
給与や待遇面だけでなく、キャリアプランや働き方、ワークライフバランスなどの希望も重要です。
エージェントとのコミュニケーションは転職活動の成功に大きく影響します。エージェントからの連絡には迅速に対応しましょう。
エージェントから連絡があまりないときでも、こちらから定期的に連絡することが大切です。こまめに連絡することで転職意欲の高い求職者、つまり紹介の優先順位が高い求職者だと認識してもらえます。
また、面接や企業とのやり取りの結果や感想も積極的に報告しましょう。エージェントは求職者の状況や気持ちを把握することで、より的確なアドバイスやサポートをしてくれます。
エージェントは転職市場や企業の動向に詳しく、求職者の強みや弱みも分析してくれます。そのため、エージェントからの意見や提案は参考にする価値があります。もちろん、すべてを鵜呑みにする必要はありませんが、第三者の視点から自分の転職活動を見直すことで、新たな発見や気づきがあるかもしれません。
また転職エージェント経由で応募した場合、面接のフィードバックを受けられます。応募先が求職者に対してどのような印象を持ったのかをエージェント経由で知ることができるため、次の面接に活かすことが可能です。通常、応募先が求職者に対して面接のフィードバックをすることはないため、貴重な意見だと思ってしっかり受け入れましょう。
転職エージェントにはそれぞれに得意分野や強み、独占求人があるため、エージェントは複数登録するのがおすすめです。
ただし、たくさん登録し過ぎるとエージェントとのやり取りが増え、かえって活動が非効率になります。そのため多くても3社を目安に登録するとよいでしょう。
専門的なアドバイスやサポートが受けられるため、総務・管理部門特化型から1社は選ぶことをおすすめします。
総務の転職市場で求められている人材について解説します。どのような人材のニーズがあるかを知ることで、それに合ったアピールや自己研鑽をすることができます。
総務は社内の各部署や社外とのやり取りが多く、部署間の調整や外部専門家との連携などが必要な仕事です。たとえば社内イベントを実施する際には各部署や部門長の協力が不可欠ですし、企画や運営にあたり外部専門家や業者とやり取りをすることがあります。
このような総務業務を効率的かつ円滑に行うためには、対人スキルや折衝スキルが高いことが求められます。
総務とひとくちに言っても業務内容や役割は企業によって異なります。庶務的な業務を中心に担当する企業から人事や経理、労務まで担当する企業までさまざまです。
特にニーズが高いのは人事領域の経験がある総務人材です。少子高齢化の影響を受け、どの業界・企業でも人手不足が避けられない状況となっている中で、人材の採用や開発といった人事領域の経験がある人材のニーズが高まっています。
給与や社会保険などの労務関係に強い人材も一定のニーズがあります。これらの業務は単純な入力作業など一部が自動化されていますが、従業員へ説明する際や法改正の対応などを適切に行うためには法律の知識と人間力が必要です。
たとえばメンタルヘルスの不調で休職する従業員に対し、自社の休職制度や傷病手当金などの公的制度の説明、復帰の時期確認などを行う際には法律や制度への理解と相手を思いやる人間性が欠かせません。
法律や背景を理解せずにただシステムへ入力するだけの人材は淘汰されていく一方で、深い知識と理解にもとづき人にしかできない業務に対応できる人材は重宝されます。
ITやシステムに関する知識やスキルが高い総務人材もニーズがあります。なぜなら、総務部門は企業の基盤を支える役割を担っており、業務効率化やコスト削減、セキュリティ対策などに貢献するからです。
たとえば社内のネットワークやサーバーの管理、クラウドサービスの導入や運用、社員のPCの設定やトラブルシューティングなどを総務部門が担当する場合があります。また、社内のデータや文書を整理したり、分析したりするためには、ExcelやAccessなどのソフトウェアを使いこなせる必要があります。
さらに、最新のITトレンドや法規制にも敏感であることが求められます。
語学力があると高く評価される場合があります。たとえば人材の多様性を目指している企業の場合、外国人の採用や研修、入社手続きなどで外国語を活かせます。海外との取引がある企業であれば契約や現地の従業員とのやり取りで外国語のコミュニケーションが必要とされる場合もあるでしょう。
こうした場面にすべての総務人材が対応できるわけではないため、語学力を磨くことでほかの応募者との差別化を図ることが可能です。
総務のキャリアパスは、現在の職場でスキルを磨くほかに、管理職を目指すプランや転職して活躍の場を広げるプランなどがあります。
総務のキャリアパスは自分次第で広がります。部署内でスキルを磨き、自分の可能性を広げましょう。総務のスキルを磨くことで、自分の専門性を高めるだけでなく、会社全体の業務効率や経営状況にも貢献できます。
部署内でスキルを磨くには、まず自分の得意分野や興味のある分野を見つけることが大切です。それから、その分野に関する知識や技術を深めるために、資格や研修などの学習機会を積極的に活用しましょう。
人事や経理、法務といった管理部門のほかの領域を経験し、キャリアを広げていくプランもあります。
総務は企業のさまざまな業務をサポートする部署であり、ほかの部署との連携や調整が必要になります。そのためほかの領域を経験することは、総務のキャリアパスを広げるだけでなく、総務としての価値を高めることにもつながります。
スキルアップや管理部門の経験を経て、総務の管理職を目指すこともできます。管理職になるには幅広い知識や経験、コミュニケーション能力が求められます。柔軟性やリーダーシップも必要です。
総務業務の幅を広げる中で全社的な視点を持つことを意識しましょう。
総務の業務内容や役割、責任は業界や企業規模など異なります。転職することで、自分のスキルや経験を活かしながら、新しい環境でチャレンジできる可能性があります。
給与や待遇、人間関係など現状に不満がある場合にも、環境を変えることで改善できる可能性があるでしょう。
総務の管理職や管理部門の責任者を経て、CAOになるキャリアパスもあります。CAOは経営陣の一員として、総務部門の戦略立案や実行、組織の変革や文化づくりなどを担います。
CAOになるには、総務の専門知識やスキルはもちろん、ビジネスやマネジメントに関する幅広い知見や経験が求められます。
総務は法律や制度に関する知識が必要とされる機会が多いため、その知識をさらに深めてキャリアチェンジするプランもあります。たとえば社会保険労務士やキャリアコンサルタントなどの資格を取得して専門職として転職または独立する方法です。
総務業務を通じて現場を知っていることは、専門職として働く際にも活きるでしょう。
関連記事:総務の市場価値を高めるキャリアパスとは?企業規模による業務範囲も解説
総務の転職では以下のポイントを押さえて転職活動を進めましょう。
転職先でどのようなキャリアを目指すか、どのような責任や役割を担いたいかなど、自分のキャリアプランを明確にすることが必要です。そうすることで転職活動に軸ができ、応募先の選定や応募の際のアピールに役立ちます。
応募の際にはどの分野に強みがあるのか、どんな業務を担当してきたのか、どんな成果を上げたのかなどを明確に示す必要があります。
また総務業務の中で関係者とコミュニケーションをとる際に、どんなスキルやツールを使って効率的に情報共有や調整を行ったのか、どんな問題や課題に対処したのかなども具体的な事例や数字で示すことが大切です。
総務は企業の経営を支える業務を行うため、ビジネス視点や戦略的思考が求められます。自分がどのように企業の成長や利益に貢献したか、どのように変化に対応したかなど、総務職としての付加価値をアピールしましょう。
転職エージェントはあくまで求職者の転職活動をサポートする存在であり、最終的な決断は自分自身が行わなければなりません。転職エージェントに任せきりにせず、自分でも積極的に情報収集や自己分析を行いましょう。
総務などの事務系職種は人気が高いため、求人があっても応募者が殺到してすぐに募集を締め切られてしまう場合があります。応募するかどうかを悩んでいるうちに応募できなくなるケースもあるため、気になる求人があったら積極的に応募することが大切です。
最後に、現職を辞める際の注意点について解説します。円満退社することで気持ちよく次のステップへと進むことができます。
転職が決まったら、できるだけ早く上司や人事に退職の意思を伝えることが大切です。
法律的には2週間前までに伝えれば問題ありませんが、退職日の調整や引き継ぎの準備に時間がかかる場合があるため、最低でも退職1ヶ月前には伝えるようにしましょう。
上司や人事に伝える退職理由は、自分のキャリアプランや将来の目標にもとづいて、転職先で得られるメリットを強調して伝えるとよいでしょう。そうすることで退職の意思が固いことが伝わり、引き留めに合いづらくなります。
円満退社するには今の職場への不満や不信感を表すような言い方は避けましょう。転職先の企業名や業界名は具体的に伝えなくても構いません。
引き継ぎは、自分が担当していた業務やプロジェクトの進捗、関係者の連絡先や注意点などを書面や口頭で詳細に伝えることが必要です。引き継ぐ人にわかりやすく説明し、質問や確認があれば応じましょう。
退職届は退職日の1ヶ月前までに提出することが一般的です。また、社会保険や雇用保険、年金などの各種手続きも必ず行いましょう。手続きの方法や期限は人事担当者に確認し、書類は丁寧に記入して提出しましょう。
手続きの不備があると退職した後に前の会社とのやり取りが発生してしまい、時間的、心理的な負担になります。
退職する前には、上司や同僚などと円満に別れるために、挨拶回りを行いましょう。感謝の気持ちや今後の連絡先などを伝えるとよいでしょう。また、ほかの部署の関係者にも挨拶をしておくと印象がよくなります。
総務が転職活動を有利に進めるには転職エージェントの利用が有効ですが、担当者に希望を明確に伝えることや積極的なコミュニケーションが欠かせません。
転職エージェントとのキャリアカウンセリングを通じてキャリアプランや転職の方向性を明確にし、軸のある転職活動を展開しましょう。