経理の転職において「自己PR」の作成が、大きな壁になりと感じる方も多いのではないでしょうか。なかには、自己PRの作成が不安だから転職活動に取り組めないという方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、経理の転職における自己PRの効果的な書き方や作成ポイントを例文で紹介します。また、面接時の自己PR方法についても触れますので参考にしてください。
経理の転職において、自己PRは非常に重要な役割を果たします。
自己PRは、自分のスキルや経験をアピールするだけでなく、採用担当者に自分が会社にどれだけ価値を提供できるかを示す絶好の機会です。
評価される自己PRを書くには、次の3つのポイントをおさえましょう。
経理職の自己PRには、以下のような経理に関する知識やスキルを含めると効果的です。
具体的に数字を用いて実績や成果を挙げることで、能力を具体的にアピールできます。
財務に関するデータや書類から企業の課題を見つけ出し、問題解決に取り組んだ経験は評価されるポイントです。企業の意思決定や戦略立案に関して貢献できるので、将来の管理職候補として採用される可能性もあります。
経理に役立つ資格を取得している場合は、資格欄に書くだけではなく、自己PRにおいても触れましょう。具体的には、日商簿記検定やIFERS検定の合格実績、税理士試験の科目合格や税理士資格、公認会計士資格などです。
経理の自己PRは、次のような手順書き進めましょう。
自己PRの導入部分では、簡潔に自分の経歴と大まかな経験業務を述べます。以下のような導入文が効果的です。
「私は〇年以上の経理経験を持ち、財務報告書の作成からコスト管理まで幅広い業務に対応してきました。」
次に、あなたの専門知識とスキルを具体的に述べます。
「予算編成と予実管理に強みがあり、予算達成率を毎年〇〇%以上維持しています。また、ERPシステムの導入プロジェクトをリードし、業務効率を〇〇%向上させました。」
具体的な実績や成果を挙げて、あなたの能力を示します。
「〇〇の資格を持ち、国際財務報告基準（IFRS）に基づく財務報告の作成を経験しています。特に、多国籍企業の子会社管理を担当し、グローバルな視点での財務戦略立案に貢献しました。」
問題解決能力をアピールするために、具体的な事例を述べます。
「データ分析スキルを活かして、ビジネスインテリジェンスツールを導入し、経営陣への定量的なインサイト提供を行いました。これにより、意思決定のスピードと精度が向上し、年間売上が〇%増加しました。」
最後に、応募先企業でどのように貢献できるかを述べて締めくくります。
「貴社の経理部門で、これまでの経験とスキルを活かし、さらなる業務効率の向上と財務管理の強化に貢献したいと考えています。」
具体的な経理の自己PRを5つご紹介します。
「私は10年以上にわたる経理経験を通じて、正確な財務報告と徹底したコスト管理を実践してきました。特に、予算編成と予実管理に強みがあり、予算達成率を毎年90%以上維持しています。システム導入プロジェクトもリードし、業務効率を20%向上させました。貴社の経理部門で、これまでの経験とスキルを活かし、さらなる業務効率の向上と財務管理の強化に貢献したいと考えています。」
「公認会計士の資格を持ち、国際財務報告基準（IFRS）に基づく財務報告の作成を経験しています。特に、海外子会社管理を担当し、グローバルな視点での財務戦略立案に貢献しました。迅速な決算業務と正確なレポート作成に自信があります。貴社においても、このスキルを活かして正確で迅速な財務報告を提供し、経営判断に寄与したいと考えています。」
「財務データ分析スキルを活かして、ビジネスインテリジェンスツールを導入し、経営陣への定量的なインサイト提供を行いました。これにより、意思決定のスピードと精度が向上し、年間売上が10%増加しました。貴社の経営判断を支えるために、このスキルを活かして経理部門で貢献したいと考えています。」
「チームリーダーとして、管理部門以外の複数部門と連携しながら月次・年次決算をスムーズに進めてきました。特に、内部統制の強化と監査対応に注力し、監査指摘事項をゼロに抑えました。コミュニケーション能力と問題解決能力を活かして、チームのパフォーマンス向上にも寄与しています。貴社の経理チームをさらに強化し、効率的な業務運営を実現するために尽力したいと考えています。」
「業務効率化のために、新しい経費精算システムの導入を提案しました。その際には経費精算システム導入のプロジェクト主導を任されました。結果的に、従業員の負担を大幅軽減、請求書処理時間を50%短縮を実現しました。効率化と業務改善に常に意識を向け、成果を出すことに情熱を持っています。貴社の業務プロセス改善にも、この経験を活かして大きく貢献したいと考えています。」
面接時に伝える自己PRの内容と履歴書に記載する自己PRの内容は、一貫性を持たせた方がいいので、書いたのかの要点をインプットさせましょう。
また、面接時には自己PRについて深堀されることもあるので、履歴書には書ききれなかった取り組みについても話せるように準備しておきましょう。
経理職の自己PRは、専門知識、実績、問題解決能力をアピールするために有効に使いましょう。具体的な事例を用いることで、あなたの能力を具体的に示し、採用担当者に強い印象を与えることができます。
この記事で紹介したポイントを参考に、効果的な自己PR文を作成して経理職の転職を成功させましょう。
