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メディアキャラバンとは?実施メリットや効果的なやり方、注意点を解説

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メディアキャラバンとは?実施メリットや効果的なやり方、注意点を解説

広報やPR担当が知っておきたいPR活動として「メディアキャラバン」があります。

メディアキャラバンを通じて、自社の製品やサービスを世の中に広めたり、メディアとの良好な関係を築いたりすることができます。

ただし、自社製品・サービスの特徴やメディアの利用者層などを確認せず、やみくもにメディアにアプローチすればよいわけではありません。

メディアキャラバンは、あくまでも自社やブランド、製品・サービスの価値を広く知ってもらうための広報活動です。その目的を達成するためには効果的なやり方があります。

この記事では企業が取り組むメディアキャラバンをテーマに、メリットやデメリット、効果的なやり方や取り組む際の流れについて解説します。

メディアキャラバンとは

メディアキャラバンとは、メディアを活用して自社の製品・サービスの認知度や評判を高めるための広報PR活動です。

メディアキャラバンでは、自社の製品・サービスのサンプル・資料・プレスリリースなどを持参して、さまざまなメディアを訪問します。これにより、メディアの記者や編集者との信頼関係を築き、自社の製品・サービスに関心を持ってもらうことができます。そして取材や記事掲載の機会を増やすことを狙います。

また、メディアキャラバンは、自社の製品・サービスについてのフィードバックやニーズを直接聞くことができる貴重な機会でもあります。

メディアキャラバンを成功させるためには、事前の準備やターゲットの選定、フォローアップなどが重要です。

メディアキャラバンに取り組むメリット

企業がメディアキャラバンに取り組むことで、以下のようなメリットを享受できます。

効果的なPRができる

メディアキャラバンでは、自社の強みや魅力を直接メディアに伝えることができます。

また、メディアのニーズや関心に合わせて情報を提供することで、より興味を引くことができます。

メディアからの露出や口コミ効果によって、自社のブランドイメージや認知度を高めることが可能です。効果的なPRにつながることは大きなメリットでしょう。

メディアとの信頼関係を構築できる

メディアキャラバンを通じてメディアと直接対話することで、相互理解や信頼関係を築くことができます。

メディアは企業の情報源として重要な役割を果たしますが、その反面、企業に対して批判的な姿勢も持ちます。

メディアキャラバンでは、企業の姿勢や考え方を正しく伝えることで、メディアの理解や協力を得ることができます。

また、メディアからのフィードバックや質問に応えることで、自社の課題改善点を見つけることもできます。

マーケティングや商品開発に役立つ

メディアキャラバンでは、自社の製品やサービスをメディアに紹介するだけでなく、メディアからの情報も収集することができます。

メディアは市場や消費者の動向やニーズを把握しています。また、メディアキャラバンではメディアの反応をリアルタイムに把握できます。

メディアから得られるこれらの情報を分析することで、マーケティングや商品開発に役立ちます。

メディアキャラバンに取り組むデメリット

メデイアキャラバンは効果的なPR活動のひとつですが、やみくもに取り組むことは避ける必要があります。

以下のデメリットを押さえておき、ほかのPR活動とも併用するようにしましょう。

予算や人員の確保が必要

メディアキャラバンを行うには、交通費や宿泊費などの予算を確保する必要があります。

また、広報担当者はメディアキャラバンのために日程を調整し、事前に資料を作成し、訪問先のメディアに連絡を取るなどの準備をしなければなりません。これらの作業には多くの時間と労力がかかります。

予算や人員が限られている場合は、メディアキャラバンに取り組むことが難しいかもしれません。

メディアによっては訪問を断られる

メディアキャラバンでは自社の情報を積極的に伝えることができますが、それはメディア側が受け入れてくれるという前提があります。

しかし、メディアによっては、自社の編集方針やスケジュールなどの都合で、訪問を断られることもあります。メディアによっては興味や関係性がないことを理由に断られる場合もあるでしょう。

また、訪問したとしても、自社の情報が必ずしも記事や番組に掲載されるとは限りません。

メディアキャラバンだけでは十分なPR効果が得られない場合もある

メディアキャラバンは、一対一でメディアとコミュニケーションを取ることで信頼関係を築くことができます。

しかし、それだけでは十分なPR効果が得られない場合もあります。

たとえば自社のターゲット層とメディアの読者や視聴者層が一致しない場合や、自社の情報が他社の情報に埋もれてしまう場合などです。

メディアキャラバンは、ほかの広報PR手法と組み合わせて行うことが効果的です。

メディアキャラバンの流れと効果的なやり方

メディアキャラバンの流れは、以下のとおりです。

  1. 企画
  2. 準備
  3. アポイント
  4. 実施
  5. アフターフォロー
  6. 結果のまとめと社内共有

企画や準備、実施のポイントを確認しましょう。

企画

まずはメディアキャラバンを企画します。

企画の段階では、メディアキャラバンの目的とターゲットを明確にしましょう。

どんなメディアにアプローチしたいか、どんなメッセージを伝えたいか、どんな成果を期待しているかなどを具体的に設定します。

また、メディアキャラバンの日程や予算も計画的に決めましょう。

準備

必要な資料やサンプルを準備しましょう。

メディアによって興味やニーズが異なるので、カスタマイズした資料やサンプルを用意すると効果的です。

メディアによっては、写真や動画などのビジュアル素材も必要になることがあります。単に資料を渡すだけでは印象に残りません。資料は見やすく、分かりやすく、興味を引くように工夫しましょう。

たとえば写真やグラフなどのビジュアル要素を多用したり、キャッチコピーなどの文言を工夫したりします。資料だけでなく、サンプルやデモなども用意するとより効果的です。

アポイント

メディアに対してメディアキャラバンのオファーをします。

電話やメールなどでコンタクトを取り、自社の紹介やメディアキャラバンの内容、日程などを伝えます。メディアの連絡先や担当者の名前を事前に確認しておきましょう。

メディアの反応や質問に応じて、当日に準備する資料やサンプルなどを変更することも必要です。メディアからの要望や条件があれば柔軟に対応しましょう。

実施

メディアキャラバンの当日は、時間厳守で訪問しましょう。

メディアの担当者に自己紹介をして、自社の製品・サービスの概要や特徴、メリットなどを簡潔に説明します。資料やサンプルを渡す際は、その内容や使い方などを詳しく説明します。

メディアの担当者からの質問や意見には丁寧に対応しましょう。また、名刺交換や写真撮影なども行います。

アフターフォロー

メディアキャラバンが終わった後はフォローアップを行います。

訪問後は、お礼のメールや電話をすると好印象です。訪問時に話した内容や約束事などを確認し、追加で必要な資料や情報などがあれば提供します。

また、記事掲載や取材依頼などの進捗状況も定期的にチェックします。掲載記事の確認や修正依頼なども行いましょう。

記事が掲載されたら、自社のSNSなどで発信すると、広報効果を高めることができます。

結果のまとめと社内共有

メディアキャラバンの成果をまとめ、上司や同僚に報告しましょう。

記事掲載数や露出度、反響や評価などを分析し、目標との達成度や改善点などを評価します。

また、メディアキャラバンで得た知見やフィードバックなども社内で共有し、今後の広報PR活動に活かします。

メディアキャラバンにおけるメディアの選び方とコミュニケーションのコツ

メディアキャラバンでは、どのメディアにアプローチをするのかが重要なポイントです。

また、メディアとのコミュニケーションでは信頼関係を構築するためのコツがあります。

自社の製品・サービスとの親和性を考慮して選ぶ

メディアを選ぶ際には、自社の製品・サービスに関心が高そうなメディアをピックアップすることが重要です。

ターゲットとなる読者・視聴者・ユーザー層や媒体の特色・方向性を調べて、適切なメディアを選びましょう。メディアが発信しているSNSや過去に作成した記事などが参考になります。

たとえば若者向けのファッション雑誌にはトレンド感のある商品やサービスを紹介することが効果的ですが、高齢者向けの健康雑誌には安全性や信頼性を強調することが必要です。

親和性の高いメディアを選ぶことで、自社の製品・サービスに興味を持つ可能性の高い読者にアピールできます。メディア側も自社のコンテンツにマッチする情報を提供できるため、双方にとってメリットがあります。

訪問するメディアの数や訪問時間

訪問するメディアの数は、時間や予算に応じて決めましょう。

自社とメディアの場所にもよりますが、一日に訪問できるメディアは3~5件程度が目安です。あまりに多くのメディアを訪問すると、それぞれのメディアに対して十分な時間や注意力を割くことができず、効果が薄れる可能性があります。

また、訪問時間も適切に調整する必要があります。

一般的には、訪問時間は30分以内、長くても1時間以内に抑えることが望ましいでしょう。あまりに短い時間だとメディアに対して印象が薄くなり、関係構築につながらない可能性があります。

反対に、あまりに長い時間だと、メディアのスケジュールや集中力に負担をかける可能性があります。

コミュニケーションのコツ

メディアとのコミュニケーションのコツとして、話す内容は事前に準備しておきましょう。

自社の製品・サービスの特徴や強み、市場動向や競合分析などを簡潔にまとめておくことが大切です。こうすることで、実際に訪問した際にスムーズにコミュニケーションを取ることができます。

また、話す内容はメディアごとにカスタマイズしましょう。

メディアの傾向や関心事に合わせて、話すポイントやトーンを変えることが効果的です。 話す内容は具体的かつ分かりやすく伝えます。数字や事例、エピソードなどを用いて、製品・サービスの魅力や価値を具体化することが重要です。

話す内容は聞き手の反応に応じて調整しましょう。質問や意見には丁寧に答えるだけでなく、関心やニーズを探ることも忘れないでください。

訪問時のビジネスマナー

訪問時にはビジネスマナーを守りましょう。

服装や挨拶、名刺交換のやり方などで印象を左右することがあります。相手の立場や文化に配慮して、礼儀正しく振る舞いましょう。

メディアキャラバンを実施する際の注意点

メディアキャラバンでは、訪問する当日以外にも気をつけたいポイントがあります。

一方的な情報提供にならないよう気をつける

メディアキャラバンでは、一方的に自社の情報を押し付けるのではなく、メディアのニーズや興味に応えるような情報提供を心がけましょう。

事前にメディアの媒体特性やターゲット層、取材テーマなどを調べておき、それにあわせた製品・サービスの特徴やメリットを伝えることが重要です。

時間管理を徹底する

メディアキャラバンでは、1日に多くのメディアを回ることもあります。そのため、時間管理は非常に大切です。

事前に訪問先の場所や交通手段を確認し、予定時間内に訪問できるようにスケジュールを組みましょう。訪問時間は15分から30分程度が目安です。

フォローアップを欠かさない

メディアキャラバンでは、訪問したメディアに対してフォローアップを行うことが大切です。

訪問後には電話やメールなどで連絡を取り、感謝の気持ちや追加情報の提供などを行いましょう。フォローアップをすることで、メディアとの信頼関係を築き、自社製品・サービスを紹介してもらう可能性を高められます。

まとめ

メディアキャラバンは自社の製品やサービス、ブランドなどを世の中に広めるための広報活動の一環です。

メディアを活用することで効果的にPRできます。訪問するメディアは、自社の製品・サービスとメディアとの親和性を考慮して選ぶことが大切です。

またメディアの興味やニーズを把握して適切な資料やサンプルを用意すること、実施後のフォローアップを行うことなどもポイントとなります。

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BackOfficeDB編集部
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BackOfficeDB編集部
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