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経理への転職をうまく進めるためには、面接で高い評価を得なければなりません。そのためには経理という仕事を理解し、職務経歴や自身のスキルについて「経理人材として活躍できる」と思ってもらえるように工夫しながら回答することが大切です。
また、面接の最後に実施される逆質問においては、経理職という仕事を理解していることや、転職意欲の高さが伝わる質問をしましょう。
本記事では、経理の面接でよく聞かれる質問10選や評価アップにつながる逆質問、面接対応ポイントなど、転職面接に関する対策を紹介します。経理への転職面接をうまく乗り切るうえでの参考にしてください。
面接時の質問は、経理に限らず転職で頻繁に聞かれる質問や、経理だからこそ聞かれがちな質問が存在します。
以下は質問例ですので、実際に面接を受けるうえでの参考にしてください。
経理経験者の方は、具体的にどのような業務を担当していたか、自身の成果なども面接で説明できるようにしておいてください。
未経験の方は、過去の業務経験を経理でどのように生かせるか応えられるよう、前もってきっちり整理しておきましょう。また、エクセルでVBAを扱うスキルやMOS検定資格などは、経理の経験が無くても評価されるポイントになります。
他にもコミュニケーション能力、マネジメント経験などは、経理業務で社内調整の際に生かせるので積極的にアピールしましょう。
業務分担や業務内容、使用しているツールやソフトといった、業務に従事している人しかわからない内容は逆質問に適しています。
また、未経験であることを逆手にとって、スキルアップの方法を聞いたり、転職者に求めている能力を確認したりするのも有効です。
業務内容や分担に関する質問は、例えば次のような質問があります。
上記のような質問は相手も答えやすく、また仕事のイメージがわきやすくなるためおすすめです。
会計ソフトや経理ツール、およびそれと連動するシステムについて聞くのも適切な逆質問の一つです。未経験でよくわからない人は、代表的な経理・会計システムをいくつか調べておいて、それらを使っているかを聞いてみるのもよいでしょう。
また、ツールやソフトを使う部分とEXCELを使う部分の棲み分けなどを確認するのも質問案の一つです。
社員の方が経理・会計業務を身につけるうえでおこなったことや、読んでいた本、取得した資格などを確認しておくのもよいでしょう。キャッチアップの方向性が見えるとともに、スキルアップに対する熱意も伝わります。
企業の経理における課題や、転職者に求めている能力などを質問するのもおすすめです。なぜなら、企業が感じている課題の解決に役立ちそうな自身のエピソード・強みをアピールしやすくなるからです。
例えば人材不足に伴う長時間労働が課題となっているのだとしたら、「データ処理能力の速さ」「自分から進んで仕事を引き受けてきた実績」、中堅社員なら「若手をうまくマネジメントした経験」などをアピールできます。
ここからは、経理の面接において企業が逆質問をおこなう理由や、評価されやすい質問例について紹介します。
逆質問は、応募者の転職意欲の確認や仕事に対する考え方、知見の深さなどを見るためにおこなわれます。あまりに初歩的な質問や、調べればすぐにわかる内容を質問すれば、意欲や知識レベルの低さがばれてしまいます。
未経験者の場合は高度な質問をする必要はないものの、インターネットや新聞などで基本的な情報は抑えておきましょう。
逆質問では、調べればすぐにわかってしまう初歩的な質問については避けてください。全く質問しないのも転職意欲を疑われますが、時間を大幅に超過するほど大量の質問を投げるのもやめましょう。
おすすめの質問は、実際に会社で働く社員の経験や、実務に携わっていなければ知り得ない業務に関する質問などです。
もうワンステップ上げられる人は、面接官のポジションに合わせて「現場レベルの人には具体的な業務内容」「マネジメントレベルの人には管理の内容や全社的なビジョン」などの質問ができるとさらによいでしょう。
経理の転職面接を乗り切るうえでは、一般的な面接の礼儀・マナーを守ることに加えて、数値やデータを扱う経理の仕事を意識した受け答えなどが重要になります。
ここからは、転職面接をうまく乗り切るうえでのポイントをみていきましょう。
どの企業も意欲的な人を求めているため、ネガティブな転職理由で志望してきている人は評価されません。
ネガティブな回答をした人は、転職後も不満を募らせるのではないかと不安になるからです。
そのため、志望理由や経歴を話す時には、極力現職や過去の業務への不満は控えて回答するようにしましょう。
現職のことをポジティブに話すと、今度は「それなら転職する必要はないのでは?」と言われるリスクがあります。
今の仕事も素晴らしいが、自分のキャリアビジョンを踏まえると、〇〇(志望先)の方がよりマッチしているという形で、現状に満足はしていても、自分の意向を踏まえると経理への転職を実現したいという意思表示をしましょう。
また、志望理由を話した後にしばしば聞かれるのは「同業種・同職種の他社でもできるのではないか?」という質問です。
志望動機を話すときは、経理という職種だけではなく、志望企業の独自性や強みにも触れるようにしてください。
転職がキャリアアップの一環であることを、説得力を持って話すためには、自分の中で長期的なキャリアビジョンが確立されていることが重要です。
面接の中でキャリアビジョンを聞かれることも少なくないので、自分なりに5年先、10年先どうありたいかを明確にした回答を準備しておきましょう。
これに関しては正解があるわけではありませんが、例えば「CFOを目指しているので、まずは企業財務の経験を培うために経理を目指している」といった内容は納得感を得られます。
経理での業務経験を通じて目指せるキャリアを整理しながら、自分なりのキャリアビジョンをまとめてください。
職務経験やスキル・強みは面接で必ずといっていいほど聞かれる事柄ですが、闇雲に答えても評価にはつながりません。
数字に強い、コミュニケーションやマネジメントが得意といったように、経理の仕事に役立つ内容をアピールするようにしてください。
職務経験のところで、自分の強みを活かした仕事のエピソードを話すと、説得力が増すでしょう。
経理の転職においては、経験者なら経理業務への理解度の深さが重要になります。未経験の場合は、データ処理や数字を扱うスキル、EXCELなどの事務ソフトスキルなどをアピールしましょう。
最後に実施される逆質問においては、経理業務や転職希望先に対する理解度の深さや転職への熱意が伝わるように質問内容を工夫しましょう。